【 中東の国  サウジアラビア王国 】

世界最大級の石油埋蔵量を誇り、
石油の生産と輸出量も計り知れない
天然資源によるエネルギー大国です。

人口は三千万人を突破する勢いで、
中近東随一の経済規模であるものの、
市場としては陰りも見え始めています。

国民の大半は25歳以下でもあり、
少子高齢化の日本とは大きく違って
若い世代が活躍するのに期待出来ます。



このサウジアラビアに進出している
日系企業数は約120社にも達しており
今後も更なる増加が見込まれますが、

実際問題、常に原油の価格自体が
安定しているわけでもありません。


巷では次の様なジョークも
ささやかれているようです。

「おじいさんの代には我々の民族は
皆、ラクダに乗って生活していたが、
今や国民は高級車を乗り回している。
しかし、孫子の代になると再びまた、
ラクダに乗って生活するかもしれない」

これは、化石燃料への依存度の高さが
貧富の格差を生み出してしまうという、
真実味を帯びた警鐘なのかもしれません。


【  サウジたちの沈黙  】

世界最大の石油産出国である
サウジアラビアの国王が先日、
大集団を率いて来日しました。


政府専用機で羽田空港に到着した
サルマン国王は、事前に用意した
エスカレーター式のタラップで
日本の大地に降り立ちました。

出迎えたのは皇太子さまで、
笑顔で挨拶をしておられました。

3月12日から4日間の滞在日程で、
13日は安倍総理との会談、
14日は天皇陛下のお招きで
皇居の御所を訪れ昼食を共に。

今回のサウジ国王の来日は、
日本政府側の招待を受けての
公式訪問であるとされており、
空港では歓迎式典が行われました。

サルマン国王は、2014年に
皇太子として来日していますが、
国王になってからは初めての来日。

同行した関係者は千五百人ほどで、
自前の高級車も2台持参したとか。
何台飛行機が飛んだのかは不明。

また、サウジ外交に欠かせないのが、
「生きた羊」。
これは、食事用に飼われている
「聖なる羊」。


脱石油依存を目指す国ではあるものの、
宗教儀礼に縛られて自由な動きが取れず
神の前に清浄な食事をしようとわざわざ
民族大移動の様な大規模な行動をする。

マッシブなアクションではあるけれども、
それまでやってきたことを続けるというのは
単なる通常運転であり、大規模行動ではない。

「新しい変化に応えて
自分を進化させること」

物事を新しく始める事のためには
莫大なエネルギーが必要であり、

環境や関係、感じ方や動き方など
自分を取り巻く全てに即応せねば、
真の意味でのイノベーションは無い。

国民の生活は、原油産出による利益で
医療も教育も無償であり税金も無い。

ただ、自分で道を選んで歩くことも無く、
決められた道を、ただ辛抱して進むだけ。
それはそれで本人が幸せだったとしても、
流されるのは飛ぶこととは全く違います。

人間は自由意思を持っている高等生命体。

どんな苦境や困難にも
負けないで立ち向えるのは、
勇気とパワーが湧いてくるから。

熱く激しく魂の炎を燃やせるのは、
希望を胸に秘めて頑張れるからです。

誰かに連れ回され、従って進むのは
非常に安楽なことではあるけれど、
自分から主体的に動いていかないと
発想の飛躍も斬新な変革もありえない。

羊は弱く大人しく、従順で臆病という
だけではなく、環境への適応力が高い。

また、どんなに導き教えてみても、すぐに
迷い出してしまい襲われ盗まれ居なくなる。

警戒心がなく、
無防備であり、
思慮も浅い。

家畜動物であるとはいえ、
殺されるために生まれてきて
死ぬために生かされる存在。

それが羊という生き物。

人間は下等動物ではないけれど、
そういう存在の恩恵があってこそ、
この世で幸せに生活をしていられます。

発言も反抗も自己主張さえも知らず、
春を迎える喜びすらも分からない。

黙して語らず、毛を刈られるのを待つ。
羊は沈黙して、ただひたすらに主を待つ。

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【  肥えた羊は 命が短かい 】

サウジアラビア国王による
アジア各国訪問ツアーは、
1ヶ月にもおよぶそうです。

マレーシアとインドネシア。
そしてバリ島で休暇。その後は
日本、中国。(眼中に無いKorea)

サウジアラビアのサルマーン国王は、
中国の習近平国家主席と会談しており、
アジア各国との同盟関係を強化したい
という方針を示しています。(Korea抜きで)


サウジ国王は、安倍首相や孫正義氏と
長時間に渡っての会談をしました。


そもそもこの来日目的の一つとして、
サウジアラビアを「産油立国」から
「投資立国」へと変えることです。


さぞや壮大な構想と行動計画、
「知恵」を話し合われたことでしょう。

サウド王家が所有する七千~九千兆円の
原油資産およびオイルマネーの有効利用。

すでにその一部は孫牛が預かって、
運用を開始しているかもしれない。

ユーラシア大陸を一体化しようという
中国の「一帯一路」構想もあることだし、


アメリカの劣化した社会インフラを
大改造するためにも、壮大な構想と
莫大な行動計画、そして賢い「知恵」。

潤沢な資金によって実現することになれば
世界中の業界地図も変わることでしょう。


「国家が保証する仮想通貨構想」
という選択肢に行き着くこともある。

「フィンテック国家」として
サウジアラビア王国が新しく
大変身する百年の大計を構想
しているのだとするならば、
日本にもその影響はあります。

アメリカという国には
「超高速新幹線構想」
というものもあるが、
工事代金を仮想通貨で
支払う事もありえます。

アメリカのトランプ大統領も、
ロシアのプーチン大統領も、
孫氏とはかなり仲良しており、
これから先協力していくでしょう。


一国の政府が支払った仮想通貨を
世界中に通用して行くことにより、
「投資立国」、「通貨発行立国」が
両立する未来型国家になるとしたら
今回の大規模な行動も意味がありますね。


すでに中国は、国家主権による
仮想通貨の事業を始めています。

そのうち日本もそうなるでしょう。
ただし、くれぐれも注意が必要です。
どこかの国のことわざにもある通り、
「肥えた羊は、命が短かい」のです。

利益を得ることばかり考えるよりも
マッシブかつスマートに行動をして
受けた恩恵は周囲に還元しなければ
預言者の教えからも外れてしまう。

楽に儲けたり稼いだりするよりも、
大規模な行動をつねに心がけながら
スマートな立ち居振る舞いをして、

皆と共に難局を乗り越えることこそ
この世界においての成功の鍵です。



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戦前の秋葉原駅↑
現代の秋葉原駅↓
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中国でも大歓迎のサウジ国王

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