青春とは人生の中の限られた ある期間を言うのではなくて、 心の様相を指し示すものだ。 優れた創造力やたくましき意志、 燃ゆる情熱や怖れに負けぬ勇猛心、 そして安易さを振り捨てる冒険心。 こう言う様相を青春と言うのだ。 年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いがくる。 歳月は皮膚のしわを増してしまうが、 情熱を失う時こそ精神はしぼむのだ。 人を老いさせるのは心がしぼむ時だ。 苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望。 こういうものこそが、長年月の如く 精気ある魂をも芥に帰せしめるのだ。 年が七十であろうと十六であろうと、 その胸中に抱き得るものは何だろうか。 それは「人生への歓喜と興味」である。 空にきらめく星たちを仰ぐ熱い思い、 輝ける事物や思想に尊敬の念を抱く事。 事に処して果敢に挑戦する態度、 小児の如く求めてやまぬ探求心、 |



