《 日本の昔話 》④
【 正直な庄作の婿入り 】
~~ 其の四 ~~
夢 やぶれて 学んだこと
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「正直な庄作の婿入り」
というお話、いかがでしたか?
「ちょっと意味がわかんないな~」
というお気持ちも分かりますじゃ!
夢はやぶれても、笑顔で明るく
人生を歩んでいけたら、それは
それで素晴らしいかもしれない。
スーザン・ボイルみたいに、
何かのチャンスがきっかけで
ブレイクすることもあるかも。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
美人や美形の顔立ちばかりの村に
不細工だけど真面目で正直者の男。
いつも笑顔で一生懸命に働くけど、
騙され、利用され、搾取される。
蔑まれ、馬鹿にされてきた庄作は、
お地蔵さんに対して謝ってしまう。
今まで、愛されたい、結婚したい、
奥さんが欲しいだなんて願ってた。
でも、どうせこんな僕なんかには、
それは無理なんじゃないのかな?
あまりの心の苦しみに出会って、
悲しみにくれるほど泣きつくす。
虐げられ、搾取をされ続ける
正直な庄作は、本気で、自分は
良い伴侶を迎える事が出来ると
最初は思っていたみたいだが、
あまりのむごたらしい仕打ちに、
さすがの正直者の庄作さんでも
心が折れることもあるんですね。
狐に化かされていたという
一夜限りの思い出に喜んで、
『境遇は何も変わらないまま』
というのでは後味が悪いです。
狐への婿入りをしてからは、
以前にもまして真面目に働き、
一生懸命で馬鹿正直なままで
ひたすら侮蔑され続けている。
ただしそれまでとは少し違い、
本当に心の底から喜んでいて、
嫌な気持ちもなくなりましたとさ。
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《 後味の悪さと その解明 》
昔の人の言い伝えからは、
大抵の場合、様々な教訓が
学びとれるというもので、
世に生きる上での戒めも
含まれていることでしょう。
しかしながらこの昔話には、
後味の悪さばかりが目立つ。
馬鹿正直と純真無垢は違う。
だからこそ教訓を得る事も
必要になってくるものです。
単純素朴で善良誠実な人を
馬鹿にする必要はないけど、
人の弱みに付け込む悪徳は
何故そこまで横行するのか?
まずは物語の内容がどれほど
理不尽で不可解で奇妙な話か、
もう少し深い所を掘り下げて
読み解いてみることにします。
つ づ く
( ´ ▽ ` )ノ✨✨✨✨✨