《 日本の昔話 》②

【 正直な庄作の婿入り 】
~~   其の二   ~~
夢を あきらめ 泣きつくす

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「正直な庄作の婿入り」
というお話の 続きですじゃ!
正直者が馬鹿を見る世の中で、
リア充には分からんのですよ!
。・°°・(>_<)・°°・。




  【   欺かれ 無茶されても 素直    】

田んぼを耕すのを手伝って、
全部自分の力で耕した庄作。
そこで『お給料を下さい』
と言いにいくと、地主は、

『実は、お前の先祖に、
米を三合貸していたよ。
既にその米を貸してから、
かなり月日が経ってる。

その利子を考えたら、
お前がそんな金を
くれなんて言える
立場じゃないぞ?』

正直な庄作の答えは、
相手の意見を鵜呑み。

『ウチは貧乏だったから、
ご先祖が借りてたと思う。
だから、ごめんなさい。
お金をくれなんて言って、
ホント、ごめんなさい。』


《《《じゃ、はじめっから
           催促しておけよな!!》》》
。・°°・(>_<)・°°・。



【  取る前の 魚は 誰の物? 】

さて、またもや正直な庄作が、
鮎を釣っていて奇妙な展開になる。
不細工な庄作に対して相手は美形。

ひどい目にあってしまう。
正直者の庄作は真面目に働き続けるが、
村人がやって来て無茶な事を告げる。

『ちょっと待って
お兄さんお兄さん!
o(`ω´ )o

それは俺が最初に
見つけて取ろうと
していたんだから、
俺の鮎じゃないか?』
ψ(`∇´)ψ

馬鹿正直な庄作は
素直に謝り、相手に
鮎をあげてしまう。
(((o(*゚▽゚*)o)))


【  騙され 利用され 見下され  】

山へ柴刈りに出かけた庄作は、
それこそ沢山柴を拾ってくる。
正直で真面目で働き者だから。

さて、山を下りてきたときに、
柴刈りに来ていた別の女性と
すれ違う。そこで、女の人が
無茶苦茶な論理を展開させる。

『それ私の所有物じゃない?
前回来た時、私が次の時に
拾いに来ようと思っていて、
置いてきたヤツだからね!』

なんて無理矢理主張してくる。
正直庄作は、困った顔さえも
せずに、どこまでも馬鹿正直。
『ゴメン!知らなかったわ!』

女の人はとても綺麗だったのに、
せっかく柴を集めて来ていても、
その女性にひどいことを言われる。

『悪いと思う心があるんなら、
ウチの前に置いておいて頂戴!』

正直な庄作は、またもや、
馬鹿正直に言うことをきく。

特にいやらしい下心がある
というわけでなく、素直に。
。・゜・(ノД`)・゜・。


【  泣いて この世を はかなむ   】

そんな日々を送れば、
いつも笑顔が続くとは
限らなくなってくる。

あまりにもつらくて、
さすがの正直庄作も
お地蔵様の前で泣く。


『今まで嫁が欲しいとか、
寂しいとか、色々な事を
わがまま言ってすみません。

僕みたいな、駄目な人間が、
そんな高望みをしたりして、
お地蔵様にこんな話をして、
さぞ辛かったことでしょう。
本当にごめんなさいでした』

拝んですみません、
申し訳ありませんと
お地蔵様の前に出て、

あまりのつらさに
泣いてしまいます。

『今まで、嫁が欲しいとか、
寂しいとか、ごめんなさい。
本当に、すみませんでした。

僕みたいな、駄目な人間が、
そんな高望みをしたりして、
お地蔵様にそんな話をして、
さぞ辛かったことでしょう。
本当にごめんなさいでした』

《《なんて悲しいことを言うのか。
         拝んですみませんだなんて、
        どこに救いを見出せば良いの?》》
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

つ   づ   く
( ´ ▽ ` )ノ✨✨