「さっき看護師さんに郵便物お渡ししてきました。
よろしくお願いします。」
「先ほどありがとうございます。
郵便物を頂きました。ありがとうございます。」
そして、
「お世話様です。さっき郵便物のお届けに行きましたが、別の病院に行っているので預かりはできないとのことでした。
あらためてお届けに伺いますね。」
こちらからのこのショートメールが最後でした。
返信がないのは、彼女の命がもうわずかまできているのが明らかでした。
2年前にご紹介で依頼を受けアパートに入居していただいた当時60歳の独身女性。
自宅を処分しての入居でした。理由は余命宣告半年の告知を受けたから。
病気が転移していく中、治療を続け入居して2年がたち、入居者保険の更新もすることができました。
まもなく、昨年末に彼女から、
「入院して1月中旬には退院する予定なので、ご面倒かけますが郵便物を毎週月曜に病院に持ってきていただけないでしょうか。」と。
「いいですよ」と私。
そして最後のショートメールから3週間後、退院しないまま彼女は彼方へといきました。
普通は事務的に行われる入居者さんとのやりとり。
これが良いかどうかは別として、こんな関わりがあって、1入居者さんの生きざまを目の当たりとすることがある。