私がこれまでの人生の中で最も敬愛するバンド、スリッツの新譜「trapped animal」が出ました。
再結成も感動だったけど、まさか新譜もこんないいペースで出されるなんて。
金がなさ過ぎて発売日には買えませんでしたがやっと買いました。

ライナーノーツはスリッツならこの人!の野田努さん。
彼のライナーノーツや寄稿記事には、大学の卒論で大変お世話になったものです。

Aivy Beeroom

期待は裏切られることなく、やはり素晴らしかった!
ダブやルーツレゲエをメインに、
ダンスホールレゲエやジャズ、打ち込みなど、さまざま取り入れて作品としてはクラブライクな印象ですが、

今っぽい音楽をやっても完全なソレになることなく、根底にしっかりと1976年パンクをしっかり残しており、
どんなにオバハンになろうとトラックづくりのセンスは逸脱しています。
現在オリジナルメンバーはアリ・アップとテッサ・ポリットたった二人ですが、作りこまれることなくどこか隙のある演奏力も、あの頃同様。

そして何より17歳のころとなんら変わることないアリの、時に獣のような、時に赤ん坊のような、少女のような、
その奔放な歌声が全く変わらないことに脱帽です。
再結成後、おととしの来日も観ましたが、40過ぎても志茂田影樹もビックリ、黄金スパッツが衣装であったり、それをずりおろしパンツ出したり、とても自由でステキだった。

唯一私が女で抱かれたい人間!


日本人が歌うあみん的なダブがありますが、
なんとも不思議な気持ちになる曲です。

そしてアリが日本語で「荒城の月」を取り入れたジャジーな曲も。

この日本意識っぷりは…来る!日本に。
来ないといけない日本に!