夕方、病院を訪ねた。


先生から、妻の容体を聞く。


一番最近の検査では、ガンの進行は一進一退であるが、縮小している部分も確認できており、奏功している状態

しかし、妻は現在胃がんの痛みと腸閉塞による痛みが強く、また、腹水の溜まりも早く、苦しい。


現在は、麻薬系の麻酔を使って緩和しているが、それでもベッドから出られない事がある。


妻は、昨日の夜、痛みが酷かったので、抗がん剤治療を一旦休みたいと希望したそうだ。


なので、一旦抗がん剤治療はやめて、現在の痛みなどを軽減する緩和ケアを重点的に行う。



とのことだった。


妻も呼ばれて、同じ説明を受ける。


思いの外顔色はよく、目は明るかった。



先生に、退院の目処について尋ねた。


先生は、


退院するには、現在点滴で行っている麻酔を自宅でも取り入れられる状態にしなければならない。

そのため、1、2週間で症状を見ながら処方し、退院できると判断されれば退院できる。


とのことだった。


また面会についても、1日2人まで、15程度であれば可であると言われた。


こどもたちも面会させてほしいと言ったが、こどもたちは駄目と言われた。



妻は、先に病室に戻る。


私は、先生と余命について話す。


先生の見立てでは、半年もたない。

徐々に衰弱していく。


と言われた。



先生との話を終えると、明日の妻の外出の打ち合わせを行った。

こどもの保育参観のためだ。


また、介護ベッドを借りる段取りも明日行うことになった。


介護ベッドは、妻が帰ってきたら使いたいと言っていたからだ。


明日保育参観を終えた後に相談することになった。



今日の病院での話は、こんな内容だった。


その後、こどもたちを迎えてご飯を食べさせて掃除洗濯風呂を済ませて寝かしつけてやっと一息いれられた。



寝る前には、妻とテレビ電話ができた。


長女と長男の顔を見て、ニコニコしている妻

声のボリュームも上がって、嬉しそうで元気そうだった。

妻の笑顔が愛おしい。


明日は、とりあえず外出で保育参観


今日は疲れたので、明日また考えよう。