22インチAW装着時 低速シミー現象修理/シボレータホAWD ピットマンアーム交換
なかなか珍しい症状だったので 記事にしました。
題名にも書いてあります 「 シミー現象 」 をご存知でしょうか? ジムニーの症状でも有名なやつです。
以前お客様と、その症状がどんな感じなのか、一緒に動画を撮りながら数時間走行テストしたのですが、
まったく出ずw その動画はただのドライブ動画になってしまったので、
シミー現象の動画を探してみました。 シミー現象って検索すれば、ジムニーが沢山出てきますが、
車種は違いますが、フォードで同じような症状があったので見て下さい。8秒くらいから症状が出ます。
このドライバーさんも、路肩に止めてタイヤを気にしています。
そう、この症状は ステアリングが左右に小刻みに揺れて タイヤが外れるんじゃねーか!って思うくらいビックリする症状です。
シミー現象の症状が出たシボレータホは、
一番上の写真で後ろに履いている 22インチホイール285/45R22 のサイズを四輪に装着している時にだけ症状が出ました。
当初、足回りの点検時 多少のガタを確認しましたが、同じくらいのガタのあるタホはシミー現象は起こらなかった為、
ホイールタイヤを純正にし走行テストを続けました。
純正に変えると全く症状が出ないので、22インチのホイールタイヤを付けた時の状況を考えると
純正と比べて明らかに22インチは ホイールとタイヤが重く 通常よりも足回りに大きく負担になる。
ただし、同じような重さのホイールとタイヤを装着しているタホでシミー現象は確認できていないのでホイールだけの問題ではない。
シミー現象が起こらないタホとの違いは何か?
最初に確認した多少の足回りのガタがあった事。
そう考えると、22インチのホイールの重さが加わり 通常よりガタの反動が大きく伝わり シミー現象のきっかけになったと考えるのが妥当と判断しました。
最初は、ガタがあった助手席側にあるアイドラアームの交換だけを行い要すを見ましたが、
ピットマンアームのガタが大きくなったので、今回交換を行いました。
また、パワーステアリングポンプと高圧ホースからのパワステオイル漏れもあったので一緒に交換。
右下のプーリーが外れているのが、パワステポンプ。 ポンプの下にアームが見えているのがピットマンアーム。
ピットマンアームの逆側(左)、ロアホースの左側に見えるのが 前回交換していたアイドラアームになります。
↓ ピットマンアームは、ギアボックスと一緒に車体から取外します。
で、このピットマンアームのガタはこんな感じ ↓
通常は、指先だけで動く部分では無いのでかなりガタは大きくなっていましたね。
ギアボックスからピットマンアームを取外しますが、なかなか外れない・・・
当たり前だけどピットマンアーム専用ツールが一番!
取付は、マニュアル書で適正トルクを確認して取り付けます。
締付トルクは、250Nm。かなり 強く締め付けます。
ギアボックを車体に取付。 パワステポンプと(写真上のプーリー)パワステ高圧ホース(ギアボックスからパワステポンプ間)もオイル漏れがあったので交換。
ギアボックスは、鉄の塊でめちゃくちゃ重い(汗)
これでシミー現象が緩和されるでしょう。
このタホは、ビルシュタインショックやタイロッドや強化スタビブッシュなどをもう既に交換しているので足回りは決まった感じです。
ただ、重いホイールでまた足まわりにガタが出やすいかもしれません。
このクルマが作られた1997年で、22インチのホイールの設定はさすがに考えていないでしょうからね。
しかし、参考動画のフォードはあれからどうなったのでしょうか?
2019年モデルのF250で、見た感じノーマルですけど このタホの原因とは違うんでしょうね。足回りの構造は全く違うし。
追加で2007年ジープラングラーのシミー現象 ↓
わざと症状を出していますがやはりギアボックスとかコントロールアームが原因だったみたいですね。
↓ 43秒くらいから症状が見れます。
最終的には、ステアリングダンパーですね。 タホは、そこまでカスタムしてないし必要無いと思いますが・・・
いつか誰かの参考になると思い書きました。 いつも読んでいただきありがとうございます!
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