アメ車の基本/車検編 2008シボレーエクスプレス
今回は、アメ車の基本/車検編 2008年モデル シボレーエクスプレス は 車検に通るのか!?
って 話ですが、 結論から言うと もちろん車検には合格します。
ただ、 2008年モデルってのが胆。
2006年/平成18年 モデルや 2007年/平成19年 モデルから 車検で必要な部分の基準が 古いモデルの基準と異なります。
シボレーエクスプレスだけに限った話ではありませんよ。 2006年以降の全てのモデルに関して書いています。
上の写真で、フォグランプの場所が 2006年以降のモデルでは 指摘されます。
「 照明部の上縁(レンズの上のふち)の高さが、地上から800mm以下 で ロービームヘッドライトレンズよりも低い位置。
下縁(レンズの下のふち)の高さは、地上から250mm以上 。 外縁(レンズの外側のふち)は、車体の最外側から 400mm以内 。」
と、決められているので、このエクスプレスの場合は 車体の外側から400mm以上の場所に取り付けているので 車検不適合。
ちなみに、フォグランプは 白色又は淡黄色で 色は統一。互い違いの色は不適合になり、ブルーやグリーンも不適合です。
いやー 書き間違えない様に保安基準の告示を見て確認していますが、 日本人なのに日本語が分かりにくい・・・
フォグランプの事を「霧灯」で、フロントにあるフォグランプは、 「前部霧灯」。 んー日本人だけど使った事ないよねw 「全部無糖」って考えてまうw
まぁ俺みたいなのは、試験で問題文を理解できずに失敗するタイプw 経験済み。
エクスプレスには、オリジナルでフォグランプは付かないので 後付けのフォグには注意が必要ですね。
んで、次は 車幅灯(ポジションランプ)とウィンカーの色の問題。
一見問題無いと思います。
必ず ウィンカーバルブの色は、オレンジ(アンバー)と決められています。 これは絶対です。
で、車幅灯(ポジションランプ)は このモデルだと オレンジ(アンバー)は不適合となります。
ただし、ウィンカーの点滅と車幅灯(ポジションランプ)を一緒に使っている場合は、オレンジ(アンバー)で問題ありません。
(でも、ウィンカーとポジションが一緒の場合は ウィンカー点灯時にポジションは消灯が必須(これは昔からある基準))
ウィンカーと車幅灯(ポジションランプ)が分かれている場合は、車幅灯(ポジションランプ)の色は白色にしないとダメです。
2006年/平成18年 以降のモデルは、この定義に当てはまります。
↑ こうゆう事です。 車幅灯を白にしてウィンカーはそのまま。
って言うことは、この場合の このレンズをオレンジ色にした場合は 車検不適合になります。
で、最後にコレ ↓
右ハンドル車だと、「直前・直左」の確認が必要になりますが 左ハンドルの場合は「直前・直右」の確認になります。
この写真の黄色いサンドバックみたいな奴にも書いてありますが、 直径30cm高さ1Mのコレを 車の前方と助手席側(右ハンドルだと左側)に置いた場合、運転席から確認できるか否かの点検が入ります。
これは、子供を想定しており クルマから目視できる状態にしないといけません。
もちろんアメ車でも確認が必要になります。(並行車の場合 2007年/平成19年以降のモデル)
日本車に装着されている 「ガッツミラー」は、この為にあります。
装着していても ↑ んな場合は 不適合になります。 昔は貼付けでOKの時もあったようですが、今は完全にOUTです。
よくあるのは、「カメラ配線 」 ですね。
これで前回は通したと言い張る方がたまにいらっしゃいますが、それは ただ「ラッキー」だっただけ。
このエクスプレスには、ドアミラーにカメラは付いていたのですが、
広角レンズで無かったのと 配線の露出とフロントカメラは何をやっても映らなかったので、今回は新しくカメラを装着しました。
↑は、直右が確認できる様に
↑は、直前が確認できる様に カメラを装着。
フロントカメラは、室内から映す事もOKですが 「フロントガラスに貼り付けは不可」となります。
このエクスプレスも、カメラを室内にしようと思いましたが いまいち直前確認が微妙だったのと
車検時だけでなく、実際に確認出来る様にしたいと お客様のご要望もありましたので フロントグリルになるべく目立たないカメラを装着しました。
実際の検査では、検査員が運転席に乗って 直前直右の確認をし カメラの取付部を入念に確認してクリアとなりました。
※直前直右の確認は、モニター画像の切り替えが出来る状態で問題ありません。
今回の2008年シボレーエクスプレスは、昔のクルマと違い 改善が必要になる場合があります。
書いていて思いましたが、後方が一番死角な気がしますけど 今の所車検の定義には大きく変更はないようです。
あと書き忘れていましたが、車検で一番確認が必要なのは、古いモデルも新しいモデルでも
「車体番号 と 原動機の型式」 が 車検証と一緒かを確認します。
このクルマは、原動機の型式が職権打刻となっていたので
エンジンに日本で打った打刻番号を確認します。
このエクスプレスは、エンジン下のセルスターター側(助手席側/右) エンジンブロックの狭い所に打ってありました。
この確認が出来ないと車検は完了しません。
原動機の型式の内容は、アイトーンカーズのブログで毎回上位にアクセスがある記事「原動機の型式は重要」 にもう少しだけ詳しく書いてあります。
この職権打刻は、輸入されて最初に登録した 都道府県の漢字が入るので、エクスプレスはこの番号って事ではありませんからね。
とりあえず アメ車の基本/車検編 シボレーエクスプレスは こんな感じ。
あとは、基本的な部分 サイドスリップ/制動力/スピードメーター/ヘッドライト/排ガス/下回り検査 をクリアして終了って感じです。
ご自身で車検に行かれる方は、確認された方が良いと思いますよ。
車検を業者さんに出す方も、改善費用を抑えたいのなら 先に確認した方がいいですよね。
ぜひ参考にして下さい。
最後に、
こんなブログを書いていて何なんですが、
ご自身で車検を受けて 落ちてしまったから やって下さいってご依頼される事がたまにあります。
アイトーンカーズでは、そのパターンは基本受け付けしません。
それと、今車検場でタイヤを指摘されたので ホイールを貸してくださいってご依頼も お断りしています。
ご自身で車検を行う場合は、自分でケツが拭ける方が行った方がいいですよ。
少なからず自分のケツを拭ける人は、クルマの事を理解して乗られていると思うのですが
自分のケツも拭けない方は、ただただ 安く抑えたいだけで 愛車精神が無い方が多いんで。
それと、最近は無くなりましたが 「何もやらないで車検を通して」 のご新規様のご依頼は、お断りしております。
バッテリーが上がるけどバッテリー交換しないで車検を通してとか、ブレーキパッド無いけど車検通してとか、・・・
実際昔あった話ですが、 言っている意味が分からないのでお断りしておりますw
このネタで、ブログ書けますねw