今年は何とかイベントもありそうで良かったです。エアブラシアドバイザーこんどうです。

 

今回はレギュレーター(減圧器)と風量調整器の違い、です。

よく混同されやすいものですし、まぁ基本的に大きな差は出ないのですが、同じなのかっていわれたらそうでもない。

ただまぁ価格では大きな差がありますし、サイズも違うしきっとなにか違う部分があるのだろう。

そんな2点の違いの話。

 

 

 

▲レギュレーター(減圧器)と風量調整器(エアマティックジョイント)

 

 

話が長くややこしい記事になるときは先に結論を書いてしまい、後は長々と続きます。

 

レギュレーターと風量調整器はだいたいやっていることは同じ。(普通に使う分には)

使用環境によって、使い分けましょう。

レギュレーター(減圧器)を選ぶ場合

★エアブラシを複数種使い分けても安定した圧力値を維持したい(分岐及びクイックジョイント共に)

★吹き始めから安定した圧力で作業したい

×手元で調整するにはサイズが大きい

風量調整器を選ぶ場合

★手元で微調整をしながら作業したい

★手ごろな価格で噴霧圧を調整したい

×エアブラシの本数や、環境によって、都度調整が必要(一本づかいなら影響は少ない)

×風量調整器からエアブラシまでの距離が伸びるほど吹き始めに減少前の高い空気が噴霧される。(細かく吹き付けづらい)

もちろん両立すると、より多彩なエアブラシ表現が可能となります。

その場合、「エアブラシ+風量調整」セットに個別に組むのがお勧めです。

 

レギュレーターの基本原理については

株式会社テクメイション様のページがわかりやすいと思います。これを元に話を進めていきます。

 

 

 

もう少し踏み込んだ違いですが、

レギュレーター(減圧器)と風量調整器の大きな違いは

レギュレーター(減圧器)風量調整器は、どちらもバルブの開閉度合によって、供給元の空気圧(1次圧)を減少させている(2次圧)

・レギュレーターはダイヤル(内部のバネによって)2次圧を決めているので、1次圧に増減があっても2次圧が安定する。

・レギュレーターは2次圧に合わせバルブが自動開閉するため、噴霧停止時も2次圧が保たれ、自動でバルブの開閉が行われる。

 (噴霧開始時から安定した圧が出る)

例:

・噴霧圧0.1mpaの時、 1次圧が0.2mpaから0.1mpaに減少しても0.1mpaを維持して噴霧される。

・より空気量の多い(少ない)エアブラシに変更しても0.1mpaとなるようにバルブが自動で開閉する。

  

・風量調整器は1次圧の空気をバルブ開閉度で減少させているため、1次圧の空気の増減に合わせて2次圧も増減する。

・風量調整器はバルブが解放されたままであるため、噴霧停止時には1次圧と同じ圧になるまで、2次圧側に空気が供給される。

 (噴霧開始時に溜まった圧が出る)

・噴霧圧0.1mpaの時、1次圧が0.2mpaから0.1mpaに減少した場合 1次圧から半減となるため、0.05mpaの噴霧圧となる。

 ※実際はもっと違う数値となると思いますがイメージしやすく

・より空気量の多い(少ない)エアブラシに変更すると、消費空気量が変動するため、噴霧圧が変わる。

 

もっと細かく解説、というのも考えましたが、長ければいいってもんでもないのでこの辺りが落としどころでしょか。

 

 

おまけ

以下検証に使った機材の話

コンプレッサーからレギュレーターを挟んで5連で分岐させて、

市販の手元レギュレーター(減圧器)とクレオス様のレギュレーター(水取機能付き風量調整器)使ってみました。

エアブラシはXP-725Premiumとコラーニです。

コンプレッサー側のレギュレーターでは0.2mpaに設定後

それぞれXP-725基準で0.1mpaに設定してあります。

 

①レギュレーター(減圧器)の場合 

 エアブラシの口径が変わっても、指定圧を維持してくれます。複数のエアブラシを扱う時に圧力に振り回されにくいです。

▲左:XP725 右 コラーニ

 

②風量調整器の場合

 口径が大きくなる分エアブラシの空気消費量が増えるため、噴霧圧は減少します。

 逆にMJ728などの0.2mm口径になると今度は0.1mpaを上回ります。

▲左 XP-725P 右コラーニ

 

使用環境に合わせてうまく設備も整えましょう

 

 

 

日の出が早くなるとはるのあしおとを感じますね。エアブラシアドバイザーこんどうです。

 

機材や個人差によって違うというのはもちろんですが、、

エアブラシをやっているとホースの重みや、たくさんつけたジョイントの重さを感じる事、ありませんか。

 

実はホースの取り回しひとつで改善できるかも、、、しれませんよ。

 

▲取り回しやすくてお勧めなブレイドエアホース

 

 

実際のところ、人によってどのようにエアブラシを扱っているのか、、、資料的には少ないのですが、

多くの方はそのまま持ちあげているのではないでしょうか。

▲ただ塗るだけならそれでもいいですが、、、

 

上の画像は机に引っかかっておりますが、細かい作業などになった際にもこすれてストロークが鈍ったり、作品に傷をつけてしまうかもしれません。あと落としたらエアブラシ破損コースまっしぐらです。

 

そこでホースが邪魔にならないように持つ「コツ」が昔からあります。

 

いい感じに腕にホースを引っ掛けるだけ!!

 

▲簡単そうですが説明しても混乱しやすい。

 

エアホースを腕に巻くように引っ掛けることで、肘までの引っかからず、また、手で支えていたジョイント等の重量分を腕に負担させることができ、疲れにくくなります。この持ち方自体は上でも述べたように昔からあるのですが、意外と伝わりにくいのが難点です。

 

やり方

①利き手側から、ホースの向こう側に腕を通します。 エアブラシを反対側の手で持つとやりやすいです。

②ホースをひっかけつつ腕を手前に寄せつつ、エアブラシをつかみます。

 

③完成です。ホースのおさまりが悪いときは反対の手でホースを調整します。肘の内側にホースがかかる感じがお勧めです。

 

慣れればくるっと簡単にできるようになります。

こうすることで腕を前に出しても引っかかりにくく、ストロークが邪魔されにくくなります。

ふいに落としてしまっても途中でぶら下がるので致命傷にはなりにくいです(大惨事にはなってそうですが)

 

▲左手仕様で描いてしまっていますが、ホースが内側に垂れるようになります。

 

ホースが常に長さがギリギリとか、スパイラスホースには向きませんが、

まずは騙されたと思って一度お試しください。

 

 

 

立春をこえると、暖かい日差しを感じるようになりました。エアブラシアドバイザーこんどうです。

 

ダブルアクションの吹き方って知ってますか?

ボタンを押しながら引くんですよ、知ってますって?そうですね。

じゃあ吹き終わり方、って知っていますか?

正しい吹き終わりができていないと、次の吹付や、先端に絵具が詰まる原因となるかもしれませんよ。

 

修理で吹付ができなくなった!!と届いたエアブラシの中には、ノズルの絵具つまりというケースが一定数あります。

もちろん操作だけが原因ではないですが、まぁ結構操作ができていないケースがあるんじゃないかなぁと思ったわけです。

きちんと吹き終われていれば固着せず修理にださなくて済んだのに、、お金も時間もかかるし、、、、

というわけでできているようでできていない人が多いダブルアクションの吹き終わり方についてです。

 

 

ダブルアクションの吹付原理ですが、

①押す動作によって空気が噴出します。その状態で、②引くことで針が下がり③空気の流れに絵具が吸い出されます。(ベンチュリー効果)

▲いまさら感ありますけが大事

これはまぁ大体の方ができてますし、毎日どこかで解説されているんじゃないでしょうか。

 

では吹き終わるときですね。

なんかそれとなく指を離せばいいんでしょ、って思っている方多いんじゃないでしょうか。それが要注意ポイント。

引いた状態から指を離すことで、押し、引き、共に戻るのですが、動作距離の都合で、④空気から先にとまってしまいます。

そして⑤空気が止まった状態で引いたニードルが前進することで隙間に溜まった絵具が先端から飛び出してしまうんです。

▲この⑤で先に溜まった絵具が厄介

 

これを放置すると、

・次に吹いたときに先端に溜まった絵具が吹きだしとともに弾けて作品を汚してしまう。

・ノズル先端で乾燥し、ノズル先端の固着、さらには空気穴を固めてしまう

・そこからさらに固着した絵具を除去しようとして破損させてしまう

といった原因になります。

 

ならどうすればいいの?と言われますと簡単です。吹いたときの逆を行きましょう。

④下げた指を前に戻してから⑤指を持ちあげる。それだけです。

それだけで次の吹付もきれいになりますし、洗浄の手間も省けるんですね。

▲きっちりと吹きだしきります。

 

 

パシューッ パシューッってそれっぽく吹いているのを見るとスマートに見えるかもしれませんが、何事も終わりが大事。

丁寧な動きが、エアブラシを守り、作品をより綺麗に仕上げます。

 

 

ちなみに、その手間を改善したのが、トリガータイプや、エアレバモデルになります。

パッと離しても必ず絵具が先に止まるので先端固着のリスク軽減しますし、吹きつけミスも押さえられます。

やっていることは一緒ですので、お勧めです。エアレバ、-PR-

 

 

 

 

 

 

気持ちよく外出が難しい時期ですし、エアブラシを楽しみましょう!エアブラシアドバイザーこんどうです。

 

 

ちょいちょい見かけるエアブラシのトラブルとして、ボタン部への逆流ってのがあるんですが、というか記事にもしたのですが、

 

実のところ、自分の手持ちエアブラシでこの症状がおきたことがないんですよね。

もちろん未然に調整してるとかはあるのですけど部品交換レベルまで劣化したことがほぼない

と、なると何が違うのか、

A:品質の差・・・まぁありえない話ではない。調整が難しい部分ですので、安価なものだと起こってもおかしくなないですね。

B:保管状況が悪い・・・とはいってもそうそう野外放置するものでもないですよね。

C:洗浄の仕方に違いがある。・・・これだと思います。

 

どこまで洗浄していますか? どれぐらい洗えば良いですか。

よく聞かれるし、よく聞かれているのを見る質問です。

 

これ、はっきり答える人ほど、注意が必要です。

 

なぜなら使う絵具の種類や、色によって、洗浄の度合いは変わるからですね。

▲用途に合わせたメンテナンスが大事!

 

よく使う話として、カレーのお皿と、サラダのお皿、まったく同じ手順で洗うでしょうか。

食洗器最高!とかそういうのは無しにして、一般的にはカレーのお皿の方が洗う手間かけますよね。油分がこびりつきますから

 

エアブラシと絵具でも同じことが言えます。

絵具によって洗う度合は異なるので、都度合わせていかないと、洗浄不足、過剰洗浄になります。

 

端的にまとめてしまうと、洗いやすさは

水性絵具<油性絵具

不透明色<透明色

白<有色

低圧<高圧

 

※ウレタン系は硬化後の取り返しがつかないので、何色でもしっかり洗いましょ

 

だと思います。基本的には使用者によってそれぞれ環境が違うので、都度自分の用途に合わせた洗浄スタイルエアブラシの調子をよく保つ秘訣です。

うがい洗浄を何回しましょう。とかそういうのは、これだけ塗料の種類が増えた今だとあてにしない方が確実です。

 

水性絵具<油性絵具

溶剤がきつい方がよく溶けるし、洗浄力も高いです。その代わり臭気がすごい。

一方で水性は臭気は抑えられますが、油性ほどの仕上がりと手軽さはまだ到達していないと思います。

水性といっても色々ありますが、プラモデルに用いるものは、だいたい定着力が高いので、当然エアブラシ内部にも張り付きやすいです。

カップ内での洗剤つけ起きや、筆よりも毛が固い歯間ブラシなどを用いた方が手軽です。

一方で描写用の絵具や、墨汁は定着成分が少なく、水でも十分流しきれるので、ザバザバと洗えますね。

 

不透明色<透明色

白<有色

不透明色とは、下地を透かさないで塗れる絵具ですね。模型用の通常色は基本的に不透明じゃないでしょうか。

下地をカバーできるほどの顔料ですので、エアブラシ内部にも残りやすいです。一方でグラデーションなどに使う透明色は隠ぺい力が低い分、サラサラとしており、さっと洗いやすいですし、固着しづらいです。

 

低圧<高圧

高圧洗浄機然り、パワーが高い方がエアブラシ内の吸い出す力が増え、内部に残りがちな「濃い絵具」が簡単に噴き出しきることができます。てっとり早く洗いたい人は余剰パワーのあるコンプレッサーを選ぶことで、洗浄の手間が省けます。

必要圧よりも高い圧を勧めるのにはこういう理由もあります。

 

 

以上を踏まえたうえで楽なのは、

ラッカー塗料つかってツールクリーナーで一気に洗うことです。

大変なのは水性を小型コンプレッサーで洗う事ですね。

 

 

根本的な洗浄の手間を減らす方法として、

エアブラシの本数を増やす、というのがあります。

いやいや、洗うの減らしたいのに何増やしてるの、と思うかもしれませんが、

絵具や目的に合わせて複数本エアブラシを持つことで、結果として手間を減らすことができます。

次回はそういうネタで行きます。

 

 

 

 

今年も早くも1週間、寒い日が続きますね。エアブラシアドバイザーこんどうです。

 

イベントもあまりなく、エアブラシについて紹介する機会もあまりないので、一本ずつ紹介しようと思った次第、

ちょっと前の誌面の取材で、ここ10年のエアブラシの変化についてーなんてありましたが、ちょうど10年ちょっと言えば、

アルミボディエアブラシBeauti4+シリーズがありました。2009年に発売しました。
 

▲アルミボディ、口径変更可能と当時にしては盛り込んだ機種だったかもしれませんね。

 

少しずつ改良されておりますが、10年愛され続けたからこそ、今でも現役ラインナップなわけです。

 

そんなロングセラーエアブラシの構造的なお勧めポイント。

長く使えるポイントは

・アルミボディの軽さ

・メンテナンス性の高さ(分解の容易さ)

 

・アルミボディの軽さ

通常のエアブラシの多くは真鍮製ですが、アルミボディになることで、10-20%ほど軽くなりました。

たかだか10数グラムの変化ですが、手で持ち続けることになりますので、軽いに越したことはないですね。

さらにジョイントとかつけはじめるとどんどん重くなるので、あらかじめ軽い方が良いですよね。

 

・メンテナンス性の高さ

他のエアブラシと比べてもばらしやすく組み立てやすいです。

何がっていうと、まずはボタン周り、

ニードルガイド周りが丸ごと取れます。 ニードルストップネジを軽く緩めるぐらいにして、ニードルを抜き取った後に、

ユニットごと取り外すことで、細かいパーツやバネを紛失せずに分解組み立てができます。

▲ニードルストップネジを外してしまうとバネの力でばらけてしまうので注意

 

押しボタンも固定ピンや軸がなく、着脱が容易になっております。

普通のエアブラシだと軸に合わせて差し込まなくちゃいけなかったり、レバープッシュメタルがぐらついたりするんですよね。

ぱっと見、前後関係なさそうな形状ですが、よくよく見ると前側には傾斜がついております。

本体の穴とのかみ合い部だけ細くなります。前後逆でも致命的なトラブルはないですが、使用感が変わるので注意です。(少しだけボタン位置ずれます。)

▲写真だと映り込みがわかりにくいので、図です。

 

エアブラシを分解しないでほしい理由の一つに正しく組み立てができないということがあるのですが、

こういったエアブラシですと、組み立てやすく構造もわかりやすいので、お勧めです。

 

余談ですが、ドイツのエボ系のボタンも取付できます、くぼみがつくので指が痛くなりにくいのでお勧めです。

▲まぁメインレバーだけで2000円ぐらいするんですが、、

 

あと、ノズルが一般的なエアブラシよりも大きいです。

大きいという事は、厚みがあるので、レンチで折れにくくなります。

元々口径変更可能を前提にしており(誰でも交換できるということ)、かなり頑丈ですので、

徹底して掃除したい人にもお勧めです。

▲普通のノズルよりも一回り大きく、六角なので、負荷が分散されやすいです。

 

 

その他にもカラバリがあるので、使い分けにも良かったり、写真映えが良かったり。

口径が変えられるので、後から気に入るエアブラシがあってもなんだかんだ使い道があったりと、

書き出したらキリがありませんが、

扱いやすいエアブラシですので、是非お試しください。

 

 

 

口径がわからなくなってしまったら

http://www.airbrush.co.jp/data/nozzle_beauti4.pdf