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スペインでも私立の設備サービスのいい病院では、
検診時に毎回、赤ちゃんの4Dエコー(3Dエコーの動画)を見せてくれます。
そして追加料金(?)を払うと、4DをDVDに落としたビデオを作ってくれたりもします!

はっきり言って私もピーも、エコーとか産まれる前の記念にとか、
そういうことを全く考えていなかったのだけど。
ある時ロビーで診察予約の順番待ちをしているときに、目に入ってきたポスター
「Mi primero video!」(私のはじめてのビデオ!)

そこには3Dの立体セピア色に写されたあかちゃん(胎児)がたくさん載っていて、
面白そうだな・・・と、いつしかそのポスターを凝視してました。

「・・・アレ、いくらくらいするんだろうね?」
とピーに何気なく聞いてみたところ、

「聞いてみようか?」
とピーから意外な回答が。

絶対興味ないだろうと思ったんだけどね。
気づくとピーもそのポスターをじっと見てました。

診察予約の順番が回ってきたときに、ピーが料金を聞いてみると、150ユーロ(≒20,000円)とのこと。

「やっぱり結構するんだねぇ・・・」
と私がつぶやくと、

「でも、やってみたい?」
とピーが聞いてきたので、その場では

「う~ん、考えとく」
と答えたものの、やっぱり一生に一度のことだし、
産まれてから娘に見せたら面白いかな~と思って、後日診察の際には早速申し込んじゃいました。

あ~、私たちって、資本主義の宣伝広告に完全に踊らされてるよね!
と二人で苦笑い。

そして撮影(?)当日の3日前からは、おなかにローションやクリームは一切塗らないように指示され
さらに当日はチョコレートなどのスイーツを事前に食べてくるように言われました。
どうやらエコーの映りをよくするためらしいけど。
ローションはまだ分かるとして、事前のスイーツってどういう関連性があるのかしらね?
ま、食べろと言われたら、そりゃーちゃんと食べますよ~♪


さて、撮影当日はクリニックでピーと待ち合わせ。
ちょっと緊張しながら順番を待ちます。
緊張していたせいか(?)ベビは狂ったように私のおなかで動く動く!

「あ~、ちょっとすっごい動いてるんだけど、エコー大丈夫かなー!?」
とせっかく高いお金を払うんだから、キレイに写って欲しいと思う私はピーにお腹を触らせました。
そうすると、彼女はいつも大人しくなるので・・・

「うーん、ホントだ・・・初めてのビデオで緊張してるんじゃない?」

・・・そっか~、女優になるのは難しそうね!

「キミ、夢見過ぎだよ・・・」

とアホな会話を繰り広げて待つこと30分、ようやく順番が回って来ました。
診察台の上に乗ってエコーを開始すると、おぉ、見えるわベビの顔がっ!!!
う~ん、ずいぶんと人間らしくなったわねぇ~~~
それに女の子らしくなってきた!?

なんて早くも親ばか全開モードに入りつつある私をさらに盛り上げるかのように、医者も

「可愛い女の子だね~、キミ似だね!」と褒める褒める!

ところが、彼女の顔の角度を変えてみると、そこに映ったのは・・・ナント

二重アゴ!!!

これをみたピー、すかさず、

「ホント、キミにそっくり~~~!」

と大笑い。
さらに、

「横に広がった鼻や、くちびるも、キミとおんなじ~。横顔なんて瓜二つ!!!」
と、笑ってる。

そうかしら・・・私の鼻ってこんなに潰れた感じかしらね!?
と思い、ピーの鼻を見ると確かに全然違う。
彼の鼻は私の1.5倍くらい長く高い感じ。
そして後で自分の鼻を鏡で見てみると・・・こりゃ、私の鼻だわと、ミョーに納得。
彼女の横顔も、ピーと見比べると、似ても似つかないし。

私としては、自分に似てくれた方が、自分の子って意識が持ちやすいから
自分に似てるって言われるのは嬉しいけどね。
でもピーだってそれは同じだろうから、自分に全く似てないってのは淋しいかもしれないし、
ましてや肌も髪も瞳の色も全く異なる私たちの子が、全て私の方の特徴しかもってなかったら
あらぬ疑いを持つのでは・・・
なんて考えてみたりして。(笑)

そこらへん、どう思っているのかな~と思ってピーに確認してみると、

「そんなことないよ~、キミに似てよかった! 男の子ならともかく女の子で自分の家系の血が強いと
顔の大きい子になって、将来可哀想だし!」

・・・そう、ピーの家系は男の子って皆すごく似てて、特に特徴的なのはなんといっても

幅広の顔!!!

ピーも例にもれず、横幅の広い顔で、本人もよく言ってます。
「こーいう顔ってロシアとか、チェコでも田舎の方でよくみる顔の形なんだよね~」


・・・たしかにロシアの男性って、ガタイのいい人が多いし、顔も大きめな感じよね。
ロシアの女性は美人が多いイメージだけど。


ま、どっちに似ても面白いことになるだろうことだけは間違いないので(笑)
あとは健康に産まれてきてくれれば、それで十分よ~♪