僕が子供だった時の記憶の中で素敵だったことがある。

それはベランダだ。僕が住んでいたのはマンションで、おそらく五階だったと思う。
そこからははっきり言って大したものは見えなかったと思う。
見えたのは、じゃりの敷き詰められた、駐車場とそのむこうに立っているマンションだけだ。

だけれども、僕は、ベランダが好きである。視覚的に好きなのだ。特にそれは西陽である。

この影がある景色というものが極めて重要である。

影のあるベランダ。
大学生の時は、歩道と歩道を繋ぐための小さな橋から見える夕日が好きだった。
そこにも影の存在を認めないわけにはいかない。

影が重要なのである。感傷的な気持ちにさせてくれるような気がする。

いつかは影のあるベランダつきのマンションに住みたいというのが細やかな夢である。

読んでくれてありがとうございます(≧∇≦)