自分を見失う子供達7~権威主義的性格と亭主関白の関連と子供の心への危険性 | 心霊・人生哲学・心理 愛美の夢殿~SINCE 2002/4/17

心霊・人生哲学・心理 愛美の夢殿~SINCE 2002/4/17

ぼちぼち、オカルトも哲学心理も、牛飼い話もアホも、ほりほりどぅえす

私の周囲にも、権威的主義性格の人が何人かいます
実は、これがサドリスト、マゾヒストや亭主関白型人間とも関係があると思います

私の考えでは、亭主関白でも二通りあり、
理不尽な亭主関白は権威的主義性格であり、よき亭主関白とは言えない類だと思います

この権威的主義性格の夫・父が、妻にストレスを、
その結果、夫婦ケンカや、妻は子に愚痴をいい、子に大きくストレスを与えてくることがあり
それが子の心を傷つけ、酷いときには精神病にする場合もあると思われます

では、どういう性格なのかということを説明していきましょう
これは、お父様だけではなく、今の世の中、女性も強くなってきていますので、お母様も読んでいただければと思います


~権威的主義性格について~
これはある分野の権威者が備えているような性格ではなく、
時の権力者の考え方や社会的な決まりなどは、無批判に受け入れてこれに服従し依存するけども
それと同時に他方では、自分の部下とか、家族などの目下や弱い者に対して、いつも自分が優れていると自慢する性格です

自分が極端に孤立したために、無力となった人は、心の内の安定性がなく、自発性に欠けるので、自分の能力を十分に発揮できないですね
その不安に耐え切れなくなると、権威的に・威張ったり、権力をかさに着せたりして、自己を防衛・守ろうとします
その結果、権威的主義性格が生まれるわけです

もともと、人間というのは、眠りたい食べたいなどの欲望があると同じく、
孤独や寂しさ、無力さなどに基づく不安を無くしたいという欲望を持っていますね

ところが、人は誰かと協力しなければ生きていけないし、老衰、病い、死などに対する自分の無力感を拭い去ることは出来ませんね
そこで、こうした孤独感や無力感に打ち勝つためには、愛情や仕事を通して、自分を人や自然に対して積極的に結びつけなくてはなりません
しかし、よくよく調和のとれた理想的な性格の人でないと、これをうまく実行するには難しいのです

権威主義性格には、四つの傾向があります

①自分に無力感を抱かせるような脅威の対象が現れたときに、ただちにこれを取り除く、または拒絶しようとする破壊的傾向

②人が自分自身であることをやめて、己をむなしくし、他人の期待するとおりの機械的、画一的な人間になりきろうとする
                                                    「人まねロボット」のような同調傾向

③他の人を自分に依存させ、絶対的に支配してしまうことにより、自分の無力感を克服し、自分は権力者だと信じ込もうとする(サディズム傾向)

④自分の自由や独立をすて、力の強い人に絶対服従し、完全に依存することによって自分の無力をカバーしようとする(マゾヒズム傾向)




~サディズムについて~

サディズムとは、他の生物や人に、苦痛や痛みを与えて快楽を味わう傾向の人の主義性格です
その逆に、マゾヒズムとは、その逆を言います、つまり、絶対的に服従依存する、上記の④です
性的な行為に対してそれを表す人がいますね

性的サディズムを、アメリカ精神医学界ではこう定義しています
「心理的ないし、肉体的苦痛を相手に与えることによって、強く性的に興奮する空想や、性的衝動が少なくとも六ヶ月以上にわたりくり返されること
これらの空想や性衝動行為が、社会的・職業的またはその他の機能のうちでも重要な方面で、臨床的な苦痛や障害を引き起こす」

相手が人間の場合のサディズムは、屈辱・人格的堕落・搾取などの心理的な痛みを与えることも含んでいます
つまり、イジメということも、一部は含むということです

上記の権威主義性格にもありますが、マゾヒズムとサディズムは兼ねることが多く、純粋なサディストはごく稀です


自分が不安を持っていると、それを解消するためには、自分よりもって弱い人をいじめて、「自分は強いぞ」と思い込むか
自分よりも強い人の手下になって、庇護してもらうしかないですよね
この支配と服従が、サディズムとマゾヒズムの基本的心理構造なんです
両者は実は同じ楯の両面にしかすぎないそうです

サディズムの空想や行動は、その相手を支配して優位に立つことです
これが反社会的人格障害といっしょになると、傷害や殺人を引き起こす加害者になりかねません

しかし、慢性的に症状が現れ、次第に強くなることが多いですが、
長期にわたっても強まることなく、相手にひどい身体的障害を与えず経過することもあります







~亭主関白について~

世に言う亭主関白とはなんでしょうか?
・・・頑固者、威張ってる、自分の言うこと聞かないと必ず怒る(理不尽であっても)、ちゃぶ台を機嫌が悪くなるとひっくり返し暴行するなど・・・
という意味で思ってる方がいらっしゃるのではないでしょうか
特に男性はそうお思いではないでしょうか?

これは私の考えです
以上の行為は、完全に権威主義性格だと思います
中には、長男・跡継ぎ大切と大事に甘やかされ育てられ、王様だというような気持ちになる人格形成もあるでしょう
本質は、良いところがあるにも関わらず、

①自分の意のままでなくては気がすまない
②周囲が反抗すれば、自己を省みることもせず、怒り出したり、すねたりして黙り言葉交わさなくなる、暴れたりする
③自分がいつも正しいと言い切り、罪を認めないばかりか、逆ギレする
④自分がいつも正しいと思うし、自己を省みないために、理不尽な言動や行為をする
⑤自分の意見以外は家族に言わせようとしない

これは正しい亭主関白ではなくて、わがまま関白だと思いますよ







本来の亭主関白というのは、
正しく、世帯主として勇気や誠意持ち、家族をいたわり、家族の意見もしっかり聞き、その上で調和の取れた決断をする
皆を引っ張ってまとめていく、厳しく強く愛ある亭主、主人のことだと私は思います
それが理不尽で自分勝手で、いばるだけ威張っていたら
妻子もストレスや心に傷つける事になり、益々、夫・父親に嫌悪感を持つことになるでしょう
中には、夫婦ケンカが絶えず繰り返される、またはドメスティックバイオレンス(妻虐待など)ということも、エスカレートすればあるでしょう
そんな状態の中で育った子供というのは、父性・母性の愛も、親の苛立ちの中で与えられることにおいて欠損し
それが情緒欠落や、神経症、精神病にと発展していくことも可能性として大だと思います
「俺は正しい亭主関白だ」と言いたいのであれば、親も人間的心の成長をしなくてはなりませんね
父性と亭主関白
誤った亭主関白にならず、出来るだけ正しい亭主関白になるということは、
それを見て育った子供、特に息子は、将来たくましい頼りがいと愛・勇気ある男として育つでしょう
また、それを見て育った娘は、父親に似たそういう素晴らしい男性に恋をして、幸せになれるのではと思います
(母の姿にしても同じことです)


しかし、間違った亭主関白の父の元に育った子供は、母が子に男なんて勝手な醜いものだと愚痴を言うことによって
息子は、萎縮してしまうこともあるでしょう
娘は、男をバカにしたりけなしたりする心の癖を持ち、男を卑下し、男勝りな性格になり、
結婚しても、うまくはいかないでしょう

子は親の姿見て育ちますね
そしてその人格は受け継ぐものだと思われます(性格とは持って生まれたもので、人格は後天的に形成されたもの)
話は違いますが、親が舅姑をいじめたりバカにしたりすると、子にもその人格としてそのまま伝わることがあります
その場合、その子が恋愛や結婚したとしても、自分の親が舅姑や配偶者を馬鹿にしたりしてますから、
子も同じ行動をとり、配偶者家族の中でトラブルとなり、離婚繰り返すか、憎悪という陰の波動を放つようになるため
幸せという陽の波動・因子は近づかなくなります
我が子が、
馬鹿にしていじめて、憎んで、憎まれてという親の姿見て育ち、幸せに縁遠くなるか、
感謝と尊重話し合う調和の気持ちで、真実のつつましやかな愛ある生活を見せ、幸せになるかは
親の心次第だと思えます
親こそ、子の鏡です
そして、親こそ、子の将来を左右する役目を持ち合わせていると言えるでしょう
親がまずしっかりしなくてはならないと思います






私の父も実は権威主義性格であり、頑固一徹の古い親父です(^^ゞ苦労してますよ・笑
愛先生は「子供みたいなお父さんやねぇ」って。
子供だと思ってます
そして、父の人生は父のものと
私は父の性格を矯正しようとしましたが、翠華師にそう言われ、そのままにして、
母も私も、今では手の平で父を転がしてます
時には理不尽さにぶち切れますが、冷淡にしらーんと心の中で笑ってますよ・笑
私はこの父の性格が、境界性人格障害の原因の一部でもありました
父は、自分が買ってきたリンゴを母に渡すと、母が「まだあったのよリンゴ」と言っただけで
すこぶる機嫌が悪くなって大声で怒鳴り、リンゴを幼い私の目の前で、床に叩きつけて粉々にしました
未だに私の記憶に残る父の嫌なところです
また、父は自分の意見が絶対に正しいと言い切り、私が「これはこうじゃ・・・」と言いかけるとたん、私の言葉を遮り
「お前はバカだ、お前の言うことは間違いだ、そんなことは絶対にない」と私の話も全く聞かず、自分の意思を貫こうとします
自分は遠方に忙しい最中遊びに行ったのに、私達母子が隣町まで買い物や親戚に行こうとするだけで、
この忙しいのに遊んでる暇はないと、行かせないということもしばしばあります
そんな理不尽さです(^^ゞ
いいところも沢山あるんですよ・笑
幼い頃から、見て感じて、言われて、理不尽さに悩み怒り、それを心の底に押し込んで耐えてきた結果が精神壊したことでした