次の日は、ヒグマを見かけた一つ上の区間を釣り上がろうと考えて、町の温泉に入った。

そして道の駅で寝ようと思ったのであるが、トイレが夜も空いているのかよく分からないうえ、セコマにはゴミ箱が無く、過ごしにくい町なので大きく移動する事にした。

 

途中の本流を覗くと、カディスのスーパーハッチ中、まるで雪が降っている様に舞っている。

しかし、ライズは見当たらない。

 

 

 

朝になり、早めに入渓場所に移動した。

車を橋の下に停め、朝食+コーヒーでゆっくりしてから川に降りた。

すると、いつの間にか対岸に車があり、どうも先行されたようだ。

 

 

でも、この区間は竿を出したことが無いので、調査も兼ねて上流へ向かう。

しかし、やはり・・出るべきところから出ない。

 

と思っていたら、いかにもポイントからドライに反応した。

ニジマスは、川によって微妙に模様が異なる。

これは、斑点が細かくどちらかというと中河川の模様だ。

 

 

その後釣り上がるが、ポイントも少なく、そして遥か上流に先行者2名を確認したので、戻る事にした。

ここは、ポイントが少ない。リストから削除しよう。

 

停車地点に戻り、考えた末、下流を確認する事にした。

相変わらず、ポイントは少ない。

   

 

 

 

如何に居そうなポイントでも、かすりもしないので、見切りをつけ、本流へ向かう事にする。

 

 

本流は、濁りもなく条件は悪くない。

10’ 225grを手にして、釣り下る。

 

 

流れのある本筋では、当たりはなく、流れの緩い所でラインを回収していると当たりが・・

はやり、ウグイか。

 

ここのウグイは、型も大きく釣ってはそれなりに楽しいのであるが、写真に納まってもらうまでではない。

赤の入ったフライでは、ウグイがかなりの確率で食らいつく。

 

 

 

シルバーボディのウェットにして、流し切るが、トラウト系の当たりは皆無だった。

 

その後、下流でもひと流ししてみるが、ウグイが掛かっただけであった。

今日の釣果は、1匹!!

本流で釣れるハズだったのだが、北海道でも釣れない時には釣れない。

当たり前のことである。

 

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次の日、地元の友人と待ち合わせ場所に行き、朝一コーヒーを飲む。

飲みながらも、川を見ると各所でライズが定期的にある。

まだ時間的には早いので、ゆっくりとスタイルし、釣り始める。

 

今回も#4ロッドを使用してみる。

最初は、大きめのドライフライ#8を流してみるが、反応はなく#12に付け替え流すと35cmほどのニジが釣れた。大きいフライには見向きもしない。

本州で35cmの魚をコンスタントに釣る事は稀である。

北海道の釣りは贅沢である。

 

 

 

その後、ガンガン流れの際を流すと、ガバっとフライを咥え、一瞬にしてロッドを曲げブッシュの中へ突っ込んでいく・・負けじとブッシュの中から引き出しランディングする。

 

背中のネットが外れにくく、無理やり引っ張ったらネットが壊れてしまった。

以前、一度折ってしまったので、補修はしたのであるが、今度は別の場所が割れてしまった。

(後日、これも補修した。次回の補修では、竹を一周巻くことにする)

 

 

予備のネットに交換する為、車の戻ると、丁度友人の車がこちらに向って来る。

来たそうそう、「ここにクマが居て、夜アリを食べているんだ」と。

石をの下にいるアリを食べるため、石をどかすので、爪痕が石についているらしい。

 

そこいら中にクマが居ると言っていた。

私は未だ無いが、河原での車中泊は、やめた方が良いであろう。

 

ランディングネットを変え、ロッドも#5に変更し、先ほどの上流を釣る事にした。

昨年は、この場所で友人が40匹釣ったが、今年はそこまでの数は釣れないが、型が二回り位大きく、釣りとしては十分に楽しめた。

 

 

 

しかし、最後にやらかした。

ガンガン瀬を下りながら、ウェットを流していた所、岸際でフライをひったくりそのまま倒木の下に入り込んだ大きめのニジマス。

 

ラインが枝に引っ掛かり、外そうと右手で竿を後ろに倒し、左手でニジマスが引っ張っているラインをほどいたその瞬間・・・

ニジマスが、下流に走り・・・その時、運悪く顔の脇に垂れていたラインが、メガネを飛ばしてしまったのだ。

 

目の前にメガネが、ポロリ・・あっという間に消えた。

大急ぎで、半分転びながら下るも、川石と同色のブラウンのフレーム・・さっぱり見えない。

 

ただ、その下流はプールになっているので、プールの下のまわりでネットを持ち、流れてくるのを待ったが、何処をどう流れたのか行方不明。

辺りも、薄暗く、明日の明るい時に探すことし、今日は諦める事にした。

 

タレックスのイーズグリーンの度付き偏光である。

5枚また必要になる・・・

 

友人が「俺なんか、クリップオンだよ。これで十分」という。

10年も使ったから、元は取ったし、自分もクリップオンで『良し』とするか

と自分に言い聞かせたのである。

 

【後日、良いものを見つけ、購入したが、これで充分である。色は、カーキ=イーズグリーン】

 

 

夜は、地元の友人とその友達3人で天ぷらパーティをするというので、招待され私も伺った。

「油の処理はどうするのか」と聞くと、新聞紙にでも染み込ませるとか言っていた割には、新聞紙もなく、私が凝固剤を買いに行き、その他食料も購入し、酒と一品提供した。

 

天ぷらも良いけど、後処理が大変なことは言うまでもない。

翌朝、可燃と不燃ごみ袋を購入し、プレゼントし役目は果たしたつもりだ。

次の日は、焼肉をやると言っていたが、遠慮した。

 

                            つづく