こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『お客さんは、何のためにお店にやって来るのか?』と、考えたことはないでしょうか?
もしも、考えたことがなから、大きな損をしているかもしれませんよ。
なぜなら、本来提供すべきことを、みすみす見逃しているからです。
例えば、目の前にお客さんがいて、そのお客さんが、『何かで困っていた』とします。
大抵は、この困っていることを解決できる商品やサービスをおすすめするだけでしょう。
このことは、間違いではありません。
しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか?
ここで先程の質問をします。
そもそも、『お客さんは、何のためにお店にやって来ているのでしょうか?』
先程と同じように、困っていることを解決するためだけに、やって来ているのかもしれません。
しかし、これは、『今の悪い状況を何とかしたい』という思いからです。
その結果、今の状況が良くなったとしたら、不満ではないかもしれませんが、大満足にはならないでしょう。
大満足するためには、さらに良い状況になる必要があるからです。
では、何をすれば、さらに良い状況になるのでしょうか?
ここを考えて、それが達成できる道筋を作って、理想の状況をおすすめしましょう。
もちろん、こちらがそのような道筋を作ったとしても、『そこまでは必要ない』と思うお客さんもいます。
しかし、それでも一定数は、その理想の状況を希望するお客さんがいるのも事実です。
ここまでが理解できると、1つの決断が問われます。
それは、次のどちらのお店を目指すのかです。
◆(A)『今まで通り、困っていることを解決するだけのお店』
◆(B)『意識を変えて、さらに良い状況になるような道筋を作るお店』
どちらのお店の方が、これからのお店に最適なのか?
ここを考えます。
(A)のお店は、困っていることを解決するだけなので、1回~2回のお客さんが半数近くいるお店になりやすいです。
1回~2回のお客さんのため、『次回いつ来店されるのか?』が、分かりません。
そのため、集客にとても気を使います。
(B)のお店は、さらに良い状況になるような道筋を作るので、リピートするお客さんが多いお店になるでしょう。
リピートするお客さんのため、『次回いつ来店されるのか?』が、とても分かりやすいです。
もちろん、単価も比較的高くなります。
そのため、単価の高い客数が多く、安定した利益を上げられることでしょう。
今のあなたのお店は、(A)の困っていることを解決するお店でしょうか?
それとも、(B)のさらに良い状況になるような道筋を作るお店でしょうか?
どちらを意識するのかで、お客さんもお店も大きく変わるはずです。
今のままでは、これから先が不安と思ったら、ぜひ意識を変えてみて下さい。
きっと、改善策が出て来るはずですよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則