こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
クリーニング店さんの『夏物しまい込みパック』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
クリーニング店さんが、『夏物しまい込みパック』をおすすめしている店頭看板です。
なかなか良くできた看板になっていると思います。
『夏物しまい込みパック』とは、『水洗い(ウェットクリーニング)』と『そのまま保管できる包装』がパックになった付加メニューで、しまい込み時にこれをやっておくと、汚れをすっきりキレイに落としますので、黄バミなどの被害に会いません。
このことから、『何をおすすめするのか?』は、もちろん、『夏物しまい込みパック』になります。
『誰におすすめするのか?』は、『夏物をしまい込むお母さん』が中心でしょう。
では、『なぜおすすめするのか?』は、どうでしょうか?
この辺りを付け加えてみますね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>夏物しまい込みパック
>夏物しまう前に当店オススメ
>『夏物しまい込みパック』で汗、皮脂
>汚れをスッキリ水洗い(ウェットクリーニング)で
>キレイさっぱい次のシーズンも
>気持ち良く着用できますヨ
>そのまま保管できる包装で今なら
>(税込)¥500!!クリーニング代プラス
>ぜひぜひこの機会に。
→では、なぜおすすめするのでしょうか?
→色々あるでしょうが、夏物の場合は、やっぱり『黄バミ予防』が一番です。
→であれば、例えば、『ほとんどの夏物が黄バミ被害に!』と、現状に疑問を持ってもらうことから伝えます。
→そして、『実は・・・』と、お客さんが知らない事実を伝えるのです。
→その上で、『何をおすすめするのか?』を伝えましょう。
→このような流れで伝えると、クリーニング店さんを頼りにされるお客さんが増えるのです。
→しかし、『なぜおすすめなのか?』を伝えないと、『そこまでしなくてもいい』と、大切な情報を流してしまいます。
→だから、お客さんのためにも、『なぜ』を伝えることが、重要になるのです。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(クリーニング店の夏物しまい込みパック)
実は、夏物には、目に見えない汗だ
けでなく、家庭洗濯では落とせない
怖い皮脂が潜んでいるんです。
そんなに着ていないからとそのまま
にしていたら、来シーズン、黄バミ
で、『あっ、しまった!』となって
しまいます。
そうならないために、夏物のしまい
込み時には、プロの洗いでキレイに
すっきりさせておきましょう。
◆夏物しまい込みパック
・水洗い(ウェットクリーニング)
・そのまま保管できる包装
今なら、プラス¥500(税込)
今からでも遅くはありませんよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→『何をおすすめするのか?』だけでなく、『なぜおすすめするのか?』を付け加えることが今回のポイントです。
→これを付け加えることで、現状に疑問を持ってもらえるので、必要性が出て来ます。
→そして、それを解決するために、クリーニング店さんが頼りにされるのです。
→しかし、『なぜ』がなければ、どんなにお客さんのためにと思っていても、売り込み情報としか受け取ってもらえません。
→これでは、実にもったいないのです。
→そうならないために、『誰に、なぜ、何を』は、セットで伝えましょう。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則