今日は「日本人宇宙飛行記念日」です。
1990年12月2日にTBSの秋山豊寛記者(当時)を載せたソ連のソユーズTM11号が打ち上げられ、日本人初の宇宙飛行に成功したことが由来です。
民間人では初めて商業宇宙飛行を利用した例であり、ジャーナリストとして初めて宇宙空間からの報道を行ったことで、当時の日本で大変な注目を集めました。

秋山氏が宇宙へいったきっかけ

秋山氏が宇宙飛行士となってソユーズに乗り込んだきっかけは、TBSの創立40周年の事業で、宇宙にジャーナリストを送り込むことを目的とした「宇宙特派員計画」でした。
TBS社内からは98人もの応募がありましたが、その中で見事に宇宙飛行士候補として選抜されました。
当然ですが一般人がそのままソユーズに乗り込んで宇宙へ行くのは不可能で、訓練を受ける必要があり、1989年10月からはモスクワ郊外にある宇宙飛行士訓練センターで訓練が始まり、1990年の11月までの一年間を訓練に費やしました。
そして、1990年の12月1日には国家審査委員会から宇宙飛行士の承認を受けました。
宇宙へと飛び立って生中継が始まった時の秋山氏の第一声は「これ、本番ですか?」だったそうです。
元々は第一声を「宇宙は混沌としています」にしようと考えていたそうですが、実際に宇宙へ飛び立っても宇宙は混沌としていなかったと著書には記されています。 


 【宇宙の雑学】 

 ※宇宙はどんな臭いがする? 


 地球上ではビル街にいるのと森林の中にいるのとでは全く違う臭いがします。
それでは、宇宙空間にいくと宇宙はどのような臭いをしているのでしょうか。
普通に考えれば宇宙空間は真空となっているため、純粋な宇宙の空気を吸おうとしたら人間は死んでしまいます。
しかし、間接的に臭いを嗅ぐということは可能となっていて、実際に宇宙へ行ったNASAの宇宙飛行士によっていろいろな臭いがすることが報告されています。
宇宙で作業を行ったあとに宇宙ステーションに戻って宇宙服や機材の臭いを嗅いでみると、宇宙の臭いが強烈に染みついているそうです。
そして、その臭いは「焼けたステーキの臭い」「鶏肉のような味のする新種の臭い」「牛肉のたたきの酸っぱい臭い」といったように報告されています。 


 ※ブラックホールって結局は何? 


 宇宙はどこまでも広大に広がっていて、いまだに解明されていない謎がたくさんあり、宇宙の事を考えるとなんだかワクワクしてきます。
そんな宇宙の中には「ブラックホール」が存在しています。
「ブラックホール」という名前であることから穴のようなものを想像しますが、平面ではない宇宙に穴があいているというのは不思議な感じがします。
実は、ブラックホールについてはもともとは重たい質量をもった星だったものが、寿命を迎えて爆発した時に発生するものだとされています。
太陽などよりも巨大で質量をもった星が爆発すると、最後には密度が極限にまで高まった天体が残されるそうで、この正体が「ブラックホール」です。
当然ですが、残された天体には凄まじい重力が発生しているため、光の速さであってもその重力からは逃れられないことから、黒く穴があいているように見えるのです。