子どもたちの英語学習法

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子ども達にどんな英語の勉強をさせたらいいのかと、みなさん模索されているかと思います。
今日は目からウロコのお話を。

 

まず、私たち母親が一番に決めないといけないことがあります。
最終的にどの程度の語学力を獲得することを目標にするのか。
また、お子さんとお話できる年齢であれば、話し合ってお子様が納得して決めていく必要があります。

「大学入試や就職試験に合格するため」の勉強をしていけば、当然ながら試験に合格するに足る能力しか身に付きません。
大人になってからパーティでおしゃれな会話をしたり、仕事や研究の内容を効果的にプレゼンテーションをするためには受験英語を超えたさまざまな能力が求められます。

1)口頭で意思疎通できることを目指す
2)大学入試で高得点を目指す
3)プロフェッショナルな実力を目指す

それぞれの目標を達成するために必要な能力を、英語を理解するスピード(速さ)と
緻密さの二つの軸に分解してみると、
次のことが言えるでしょう。


まず、入試で必要な語学力は、ゆっくり緻密に理解する力です。
大学入試の問題は、リスニングやライティングが導入されているのもの、
会話で表現する能力は十分なかたちで評価対象にはなっていません。

一方、会話で意思疎通していくためには、スピーディに返事する能力が必要になります。

さらに、仕事では、緻密さも、スピードも要求されます。
ということは、最初からプロフェッショナルな実力を獲得することを頭に入れてトレーニングを積めば、
大学入試も日常的な会話も問題なくこなせるようになる、ということです。

それでは、両方できるようにするようになるためには、どのような勉強法をとればいいのでしょうか?

 

これまでの外国語の勉強方法は二つあります。
1)母語を習得するように外国語を習得する方法
2)文法から学んでいく方法

英語を英語で理解していくのは、小さい子ほど効果が高いと言われています。
また、文法から学んでいく方法は個人差もありますが、10歳を境に文法を頭の中で整理していくやり方に効果を持ち始めるようです。
これは、中学校の受験塾が4年生から本格化するように、体系的に理解する能力がついてくる年齢です。

日本の英語教育はひたすら文法と単語を覚えさえすれば、
2番の言語が習得できることになる、という考え方です。

しかし、この考え方は二つ問題点があります。
一つ目に、日本語をいちいち介するために、意味を理解するために時間がかかり実用的ではありません。
二つ目に、音から聞こえてくる言葉を軽視しているので、会話として意思疎通ができる能力が育ちません。

まさに、漢文を読むように、英語を勉強していきます。

ただ、英語というのは、コミニュケーションをするためのツールなので、
読解重視で音声を軽視することには
大きな問題が伴います。相手が常に筆談をやってくれればいいのかもしれませんが。

しかも、音声と切り離しているので、正確に意味を理解できてない場合が多々あります。
例えば、同じ文章でも、丁寧で優しい言い方であったり、怒った言い方であったりいろいろな
言い方があります。
 

インターナショナルスクールに子どもを入れる親は、
今までの英語教育で学んできた自分が効果がなかったという
挫折感の裏返しからきてると思っています。

しかし、それにも関わらず、インターナショナルスクールでは伸びないという相談をよく受けます。
というのは、第二言語を学ぶのにも関わらず、第一言語を学ぶやり方で第二言語を学んでいるので、
第一言語では言えることを、第二言語では言えないという苦痛を伴う。
大きな精神的な負担がかかる割には、伸びない。
これは、スクールでお子様がつまづいた時に、親が第一言語のようにフォローするできる英語力や
もしくはそのような家庭教師を雇う資金力が必要です。また、日本人としての躾も別で必要になってきます。

では、インターナショナルスクールのように、母語を身につけるように学習していく方法とも、
学校教育のような文法から学んでいくとも違う方法で、外国語を身につけるには
どうしたらいいでしょうか?

20世紀に発達した、応用言語学というものにヒントがあります。
それは、母語習得のメカニズムを参考にしつつ、
既に獲得した母語の理解力をテコに、効率的に英語を身に着けていく、という方法です。

 

応用言語学で分かってきたのは、まず第一に低年齢の学習者は言語の吸収が遅いということです。
実際に、小学校1年生の児童に一年間でやっとこさ教えることができた、文法事項でも、
中学生なら数週間でマスターしてしまうことが可能です。
逆に、低年齢の子ほど、音声を簡単に吸収し、正確に再生する能力をつけやすいです。
こうしたことから、10歳前後からは文法を理解してから読み書き聴き流す学習が効果的という説が
今では支持されています。

よく、中学受験で生活が忙しくなり、部活や習い事を辞める過程で、
幼稚園児からやっていた英語を辞めるべきなのか
中学受験か英語かどちらをとるのが子供のためになるのか、という悩みを聞きますが、

文法は後から追いつけるけれど、幼児期にナチュラルに身につけた発音や返事をするスピードなど、

中学生から英語を始めた子が同じように手に入れるには相当の工夫がいります。
これがいわゆる、英語脳というものです。
文法に関しては、出遅れを気にする必要がないと思います。
ただ、聞こえる耳、ぱっと切り返せる会話力、すなわち英語脳になるには、
1000時間はかかるので、宿題なしにして、毎日会話だけは続けるように勧めます。

また、私はこの間、自分の2年生の娘に英検を受験するために、一緒に勉強をしました。
とてもこの学習法に疑問を持ったのは事実です。
英検の問題集を買い、「頻出単語」を一緒におさらいをしました。

日本語→英語、英語→日本語で理解をしていきます。
しかし、英語を英語でなんとなく理解していた娘にとって、いちいち日本語を介して説明を求められる
ことにストレスを感じ、また覚えがとても悪い。
また「arrive」は「到着する」、「visit」は「訪れる」だよと教えても、
日本語でも行くと来るしか話せない娘にとって、丸暗記以外の何物でもなく、
「勉強しないといけないから、仕方なくやる」
という構図にほとほと疑問を感じました。まさにパズル式勉強方法。

「これは、楽しくない、忘れる。
 忘れる前提でやらせるなら、長男長女ならこの勉強方法に真面目なので辛うじて耐えられるけど、
二番目以降は座ることもできないだろう(笑)」

私が実際にやって肌で感じた感想です。

そもそも、言葉って、何語覚えたら、〇〇級が取れたり、
医学用語の必要単語数は〇千語あるので、それを覚えましょうとか

Who (誰が)と聞かれたら、 Yes, Noの答えではなくなるわけで、答えは一つではないのに
このようなやり方に多くの日本人が躍起になっているのに疑問を感じます。
言葉は、パズルではないです。

例えば、友達とランチに行っていて分からないことが出てきたら、
携帯で、その場で検索してませんか?
誰?その、芸人は!とか、嵐の新曲いいんだって!とか。

それって、友達が言った言葉を聞き取って、自分が携帯で文字を打って検索してますよね。
言葉や知識ってそうやって増やしていくものだと思います。

私は幼児期に聞ける耳をもてるようなエンジンを積んでいくのが重要だと思っています。
大体できるようになるまでに1000時間は必要と言われているので、
英語脳を作るために小さいころからの計画的な積み重ねが重要だと思います。
週1、2回の英会話教室だけだと、伸びないというのはこのためです。

毎日楽しく英語を話すこと、多くの絵本に音声付きで触れること、英語を英語で理解する力をつけること。

頑張りましょう。ご相談はこちらまで
一緒に頑張って頂けるお母様、お子様を探しております。

         
引用文献:斎藤淳 「10歳から身につく、問い、考え、表現する力」
 
             
             
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