バラナシ最終日は日の出前からアシュタンガの練習をして、早めに切り上げてフルートの練習。
Rikoさんの練習が終わってからプラナヤナの練習をしにガードに行った。
フルートを練習していたけれど、あまりにも気持ちのいい場所だったので高台に上がって太陽に向かってプラナヤナとアシュタンガのアサナ。 贅沢!
朝食を食べにダシャシュワメードロードのレストランへ行ったら、無料だった。お寺でプジャがあるから巡礼に訪れたトラベラーに街の人が無料で振る舞っているらしい。そうゆうインドの文化、本当に感動させられる。
11時からフルートのレッスンへ。
この先生を選んで本当に良かった。
とてもストイックで厳しい先生だけど、出来なくてパニックの時には本人より早く気が付いて優しく間をおいてくれる。とても若い先生だけど落ちついていて、冷静で、真面目。そして、彼自身も1人の生徒としてグルから学んで毎日4時間のプラクティスを欠かさない。一瞬クランティ先生が頭に浮かんだ。きっと彼も彼の行うレッスンのように、素晴らしい教えをグルから受けているんだろうな。尊敬するグルの話を幸せそうに話してくれた。いつか先生のグルに会える時が楽しみ。
今日はバラナシを発たなくては行けないけれど、次に教えてもらう約束をして別れた。
再びガンガー沿いを歩くとあちこちで「ヨガー!」と呼ばれる。いつの間にか有名人らしい…。多分、インド人の記憶力と視力と馴れ馴れしさは世界一かと。
ガードでチャイを飲みながらフルートの練習。 フルート弾きのババがやって来てはチャイを、知ってるインド人が来てはチャイを、次々にチャイを奢ってくれるのでお腹いっぱい。
年老いたババはリシケシやシバナンダが大好きなババでガンゴートリーに家(アシュラム?)がある。
周りのインド人が次々私にアドバイスをしたり、素晴らしいフルートの先生を紹介してくれると言うのだが先生がいるので断っているのを見ていて。
「you good」
と褒められた。朝のアシュタンガパフォーマンス(笑)を褒められたのかと思っていたけれど…。
ババが教えてくれたのは
「先生に付くとお金だけがかかる。本当に大切なのは練習、練習、練習。一冊本を買えばそれで良い。ひたすら練習だけをしなさい。」
フルートの先生はもちろん、ガードでもチャイ屋のおじさんや何人かのババにも
「プラクティス、プラクティス、スローリー、モアプラクティス。」
と何度も言われた。
ヨガと同じだと思った。
1番シンプルが1番大切。
本当に必要なアドバイスは勝手にやってくる。
今日のレッスン後半で先生に言われた。
「実は昨日あなたをお店で初めて見た時にすごくフルートが向いていると思ったんだ。指の形、僕の手よりも平らでしょ。そしてあなたの唇は僕よりもずっと厚くてソフト。1番フルートに適している。だけど君は最初にタブラーに興味を示したから僕は黙っていたんだ。だけどフルートを選んだ。次に会う時にはきっと素晴らしい演奏をして僕を驚かせてくれる。数ヶ月後にはきっと大きいフルートも出来るようになる。若い子供がいるんだけど、彼は始めて間も無くに僕よりもずっと美しい音楽を奏でるようになった。才能だよ。」
先生の言葉通りになると言いけれど…。きっとお世辞じゃなくて真剣に言っていたと思う。
突然湧いて降って来たフルート。
まだ2日目だけど。インドの旅のお供が出来た。
必要なものは必要な時に受け取れるのだと思わせてくれた。
よろしく、フルートさん。
バラナシ、また来ます!