中隔子宮というマイナーな単語でネット検索していたとき、おおさか不妊専門相談センターなるものを見付けた。

その活動のひとつとして、希望者が集まり、ファシリテータの元で「不妊」について心情を吐露する、つまるところ女子会(さろん)をしているという。本来は月に1回だが、4月、5月の中断後、緊急事態宣言の撤廃をうけて6月は再開するという情報を目にした。時ちょうど、開催日の前日。予約の電話を入れてみると、制限人数内だったようで、参加と相成った。
 
場所は大阪府の男女共同参画の拠点である「ドーンセンター」。まずは「男女共同参画」という部門に立派な建物があることに感銘をうける。実際の「さろん」の開催も手慣れたもので、ゴリゴリの個人情報を扱うデリケートな話題にも関わらず安心して話すことができた。どうやらこの不妊専門の相談センターには十数年の実績があるようで、カウンセリング形態に信頼がおけるのはそのためだろう。
 
不妊とは、状況がひとそれぞれであるうえに、タイミングの違いがクリティカルだったりするので、親兄弟や友人や同僚では話せないことが多い。もちろん夫と話すのは大事だが、それでも少し擦り合わないところを自らで掘り下げるのは必要なことだ。そのようなときに専門家がいてくれるというのだから心強い。(診療のカウンセリングではなくあくまでも精神的なカウンセリングだが、産婦人科的な知識も有する方が対応してくれているようだ)「さろん」でも話題に出たが、子どもに対する支援は増えてきたものの、「子どもを得る」部分に関しては依然として状況が厳しい(方法の制限、高額な費用、職場での扱いの難しさなど)なかで、非常に有難い取り組みだと思う。
 
それにしても不妊治療という言葉を受け入れてから1年弱、こんなどんぴしゃなモノになぜ気付かなかったのか。わたしの情報リテラシーもまだまだであるのだな。反省。