愛岐ゼミは四谷大塚NET加盟塾です。
予習シリーズを使って学んでいます。
東海地区の中学受験界も
変化の時を迎えているように思います。
大手が安心という
世の中の「気分」の中で、
偏差値による格付けという
「わかりやすい」指標によって
中学受験=偏差値競争
というイメージを打破した
新しい発想が求められます。
お子様たちの個性に寄り添った
中学受験対策と進路指導を
もっと明確に打ち出す必要を感じます。
それが中小塾の仕事でしょう。
進学実績と学習管理の手厚さで
中学を選ぶ風潮がありますが、
適度に放任してもらいたい子に
一律の管理を施せば
とても生き辛い学生生活となるでしょう。
同様に中学受験の学習においても
このカリキュラムに着いていけなければ
もう全てがおしまいかのような錯覚や
偏差値が低い学校に行ったら負けだ
という思い込みは、
一律指導と近視眼的な競争によって
助長されるものだと感じます。
お子様の育った環境(小学校やご家庭)により
基礎学力の格差が大きくなって
私たちが使っている予習シリーズも
だんだんとその格が上がっているように感じます。
せっかくの進行が早いカリキュラムですから
多少の理解が追いつかなくても
総合回や季節講習で補いつつ、
問題を選びつつ、
2回目3回目の学習によって、
だんだんと理解を深めるという
中長期的な展望で学習を進めて
じっくりとものにしたいものです。
集団一斉指導によらなくても
高い学習成果が得られるシステムですから
全ては活用法次第だと思うのです。
予習シリーズを「カリキュラム通り」に学ぶのは
かなり高いハードルがあり
基礎学力が高いか、
小3までに十分な準備ができているか、
相当頑張るつもりでいるか
何かしらの根拠がないと
取り組もうとは思えない教材です。
愛岐ゼミとしては
中学受験部門は好調なのですが
予習シリーズを活用して
難関中学を狙う講座は
少ない人数をさらに絞って、
少数精鋭で運営する必要を感じています。
予習シリーズに4科目とも
週例テストも含めて、
全部取り組むということは
私たちの理想であり、
そのコースは大事に運営します。
その上で最近は
カリキュラムに乗るのが困難な案件も
多く頂いております。
予習シリーズの活用法について
様々な状況やニーズに応じて
たくさんの提案をご用意しておりますが
それはむしろ塾生様に対して
活用すべきではないかと
考えているところです。
新規生の獲得には
それほど関心を払う必要がなく、
教室移転や拡張のために
少々受け入れをゆるくしておりましたが
しばらくはクオリティの向上のための
時間を使いたいと考えております。
(費用はたくさん使ってしまいましたので)
東海地区の中学受験の理科社会は
中学受験塾で学ぶような
詳細な知識がなくても
教科書を中心とした
確かな理解があれば
そんなに差ができることはありません。
受験者平均点と合格者平均点が近い学校は
予習シリーズよりも
もう少し軽いもので学習しても
そんなに不利はないわけです。
社会にしても
大量の知識で勝負しないといけないのは
東海中学くらいのもので
知識よりも探究の方が大事
という中学は多いのです。
東海中学を目指すなら、
社会の学習については
予習シリーズ、演習問題は解説まで隅々と
そして四科のまとめも発展編まで隅々と
そしてできれば他塾教材で、
別の角度からも学び直して
という徹底が必要です。
その他の中学を目指すなら
違うアプローチもあります。
例えば文理の「エフォート」で概要を学んで
そこから肉付けをする戦略でも
十分に戦えるのです。
小学生では十分に探究して来ないので
基本的なことから
読めばわかるようなことも
話してあげる必要がある子が多く
私たちが加盟しているウイングネットの
エフォートの解説をする講座を活用して
確かなベース作りを行う戦略も
悪くはないはずです。
大手塾が合わない、ついていけない
という案件は、
進度が最速の四谷大塚加盟塾としては
とても指導負担がかかる案件です。
しかし、
私にはたくさんの経験による引き出しがあり
そのお子様の状況に応じて
計画を立てて取り組んでいます。
基礎学力が足りないために
予習シリーズの進度についていけない案件や
習い事、スポーツに励んでいたため
学習開始時期が遅れたり
学習量が少なかったりで
科目ごとに学力差が大きい子もいます。
中学受験を考え始めた時期が
そもそも遅かったとか。
予習シリーズのカリキュラムに
お子様を当てはめた方が
指導運営は楽ですし
成果は上がりやすいのは
いうまでもありません。
しかし、
中学受験は皆様が考えられている以上に
自由で多彩なものなのです。
その価値基準は様々であるべきです。
私たちは
個別対応のための準備を進めたいと思います。
愛岐ゼミより