中学受験の理科の対策が難しい | 個性派学習塾 愛岐ゼミより

個性派学習塾 愛岐ゼミより

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少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

愛岐ゼミは四谷大塚NET加盟塾です。

予習シリーズを使って学んでいます。

予習シリーズは

中学受験の学習の定番として

とても良い教材です。

ただ、これはあくまでも「基本書」です。

ここを「ベースに」何を補っていくのか。

逆に

予習シリーズが消化不良になるならば

何が足りないのか。

同じ偏差値60を目指すにも

必要となる学習は個々に異なるのです。

 

私立中学の中には

いえ、きっとその多くは、

詰め込み学習を良しとはしません。

どれくらい「理科的な思考」を持っているか

受験生を試そうとすると

塾教材にない素材を使う必要があります。

そこで中学の先生たちは

中学高校で習うことを

小学生用にリメイクして作問したり

オリジナルの問題を出題するのです。

一旦出題されると

塾はこぞってその対策のために

新しい教材を加えていくので

塾教材はどんどん「重く」なります。

出題意図は考える力を試すことなのに

塾がどんどん先回りしようとするので

塾教材に中学高校の学習が入るのです。

もう誰も守っていないと思うのですが

中学受験はあくまでも

「小学校で習うこと」の発展であるはずでした。

しかし、中学高校でしか習わないことが

たくさん出題されています。

私は中高生の指導をしていますから

何も困ることはないのですが、

特に理科4科目を

基礎であっても中高生のレベルで

指導できるように準備するのは

とてもたいへんなことです。

 

愛知県北部や岐阜県で指導していて

日頃の学習レベルが低い小学校の子は

予習シリーズを学ぶ以前に

基本的なことが全くわかっていない子が

とても多いのです。

そういう子に理科を学ばせても

表面的な理解にとどまり

「考察する」力は磨かれません。

そこで私は考えました。

非受験用の理科社会の教材を

学習のベースとして取り組ませると

どうなるでしょうか。

実際に理科社会の成績が振るわない子には

季節講習などの課題として

これまでも取り組ませてきました。

教科書で学ばせたいことを

きちんと学んでこそ、

中学受験の学習が生きてきます。

 

逆に予習シリーズレベルの教材に

きちんと取り組める子には

何を加える必要があるでしょう。

中学入試の問題を見ると

塾教材が効く問題と

全く効かない問題があります。

どの中学を目指すかによって

理科の学習はさまざまです。

ここでは到底書ききれませんが

地域によって

探究レベルが高いものと

計算や処理レベルが高いものが

あるようです。

しかし、

頑張ってもそんなに差が出ないので

弱点ではないのであれば

予習シリーズと演習問題集で

多くはカバーできると思います。

しかし、

四科のまとめを丸暗記では

きっとだめだと思います。

これは知識の抜けがないかを

確かめる教材だからです。

予習シリーズを学んでも

組分けテストや合不合テストで

大きな得点差がでます。

教材以外の何かしらの探究がある子や

経験がある子は、

高得点をとりやすい傾向があります。

理科の視点がある子は

やはり有利なのです。

 

予習シリーズの前々回の改訂によって

演習問題集の「まとめてみよう」が

使いにくいものになったと感じています。

前々バージョンの方が

現場では指導しやすいですし

考える余地があったような気がします。

 

理科の指導ができる講師が少なく

愛岐ゼミ全体として

指導がやや弱い科目だと感じています。

そこで

愛岐ゼミではオンライン理科講座を

不定期に開講して

補おうと考えております。

春休みは重要テーマを10くらい選んで

オンライン講座を行う予定です。

講習に参加する塾生は無料で受講できます。

 

中学受験において

理科の専門家は少ないと感じます。

しっかり力を入れていきたいと

考えております。

 

愛岐ゼミより