痛みを抱えながらも続いていく | 個性派学習塾 愛岐ゼミより

個性派学習塾 愛岐ゼミより

岐阜市 犬山市 岩倉市 の学習塾「愛岐ゼミ」、名古屋市 の学習塾「エフィカ藤が丘教室」を運営しています。
少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

今年度の入試も

続々と喜びの報告が届いています。

一つの結果に一喜一憂しますが

どういう結果が一番良いのかは

最後にならないとわかりません。

ですから、

ひたすら目の前の一つ一つの入試に

全力をあげて取り組み続けるのです。


中学受験、高校受験、大学受験と

私たちの仕事はここをゴールにして

取り組んでいるのですから

受験の結果が一つの審判となります。

合否は受験生本人にのしかかります。

そして保護者様と

それから担当講師も心ある者であれば

一つの合否によって、

喜びも感じ、痛みも感じます。


一人何校も受験するのですから

勝ち負けは勝ちの方が多い。

しかし、第一志望だけでいえば、

塾や学校で干渉せず、

本人の希望を貫くのであれば、

負ける方の数が多いのが普通です。

目標に向かって真剣に取り組めばこそ

不合格の痛みは大きくなります。


第一志望校に全勝するなんて

公立高校受験がメインの塾でない限りは

めったにないことです。

合格者数が新記録に達したとしても

必ず不合格をいただく人はいます。

痛みがない受験は存在しません。


希望していなかった学校が

本当はその子に合った学校だった

というケースはとても多いのですし、

本人がその進路を受け入れて

前向きに進み始めた時に

気持ちは落ち着くと思います。

愛岐ゼミでは

中学受験後に中学準備講座を行いますが

思うような結果にならなかった子も

元気に参加してくれることが多く

そうやって新しい生活に

気持ちを切り替えてくれると

支える側でも気持ちが軽くなるのです。


しかし、

実は本人の中ではずっと、

痛みが消えないことも多いでしょう。

第二志望に進学した子の中でも

継続して塾に通う子が多く

私は心の奥に

いつも申し訳なさを感じています。

その生徒が自分の環境から

大きく成長して巣立っていくまで

その痛みは忘れることはありませんし

本人の中で消化したとしても

やはり痛みは残り続けているかもしれません。


入試直前で、

もう手の打ちようがないという状況に

しばしば陥ることがあります。

しかし、

私は最後まで諦めるわけにはいきません。

毎年、何人もの子の悔し涙を見てきましたし

中高生の塾生の中にも

第一志望に合格できなかった悔しさを

ずっと持ち続けて頑張っている生徒がいます。

そういう痛みをたくさん経験すると

合否にクールではいられません。


明日明後日は大事な合格発表が続きます。

そして、

多くの子にとって重要な週末は

まだまだ続いていきます。

これまでの受験を通して

毎週毎週成長している塾生たちが

最後に笑うことができるよう、

支えていきたいと思います。

途中で不合格の結果をもらって、

それで奮起して、

さらに難易度が高い学校に合格することもあります。

受験を通して、

最後まで成長し続けてほしいと願っています。


愛岐ゼミより