最近のお問い合わせの中で
中学受験の取り組みに対して
大きな不安を抱かれている方が
とても多いと感じます。
確かに、
軽い気持ちで大手塾に入って
その競争に組み込まれ、
楽しいはずの学習が
追い立てられる、苦しいものになって
疲弊してしまうということが
しばしばあるようです。
愛岐ゼミに来られるお子様の中にも
大手塾を退塾して
しばらく経ってから再び取り組みたくなったということで
こちらにお問い合わせをいただくのです。
「普通の」四谷大塚準拠塾であれば
東海地区では最速の学習プログラムですから
他塾さんからの
しかも中断した期間を経ての転塾は
とても無理なものなのですが
私が個々に学習をアレンジして
どうにか形を作って差し上げるので
何とか最後までやりきることができています。
中学受験の学習は
本来、お子様の高い学習意欲によって
始められるものです。
中学受験の現実を知らない
まだ素人の保護者様は
「切磋琢磨」を願って
わが子を競争に送り込むのですが
そういう学習がお子様を
多かれ少なかれ追い込むことになりますし
保護者様はもっと追い込まれるのです。
周りの目があることが
学習意欲の維持に効果はありますが
途中で目標を下げたり、
もっとゆっくりと学びたくなったりしても
自分だけペースを変えることはできません。
周りの目を気にしないで
最後の状況で
受けたい学校だけを受験すると
割り切ることができれば
どれほど気持ちは楽でしょうか。
小学校の「ゆっくりした」学習で
飽き飽きしてしまう向学心を
中学受験に取り組むことで
大いに満たすことができますし
何よりも、
中学以降の学習に大きなアドバンテージを
得ることができます。
高額な季節講習だって
必要な分だけ受講すればよいのですし
そういう「マイペース」な受験でも
十分に学力をつけることができます。
わが子の個性を伸ばすために
私立中学に進学したいのであれば
みんなに合わせる必要はないと思います。
学習意欲を維持できる程度の負荷で
学習習慣を身につけられたら御の字として
苦手は補いつつも
特に得意な分野の力を伸ばして
中学以降の学力の土台を作ることが
中学受験の取り組みの意義だと思うのです。
難問に対応できる才能があればいうことなし
難問は無理でも
標準的な問題の精度が高いのであれば
公立中学から高校受験をするのにも適性がありますし
小学校のうちから
しっかり学ぶ習慣を身につければ
中学でも高校でも
学習に困ることはなくなるはずです。
多くの方に
価値ある学習をしていただきたい。
それが私たちの願いです。
愛岐ゼミより