低学年からではもう遅い | 戦略派学習塾 愛岐ゼミより

戦略派学習塾 愛岐ゼミより

岐阜市 犬山市 岩倉市 の学習塾「愛岐ゼミ」、名古屋市 の学習塾「エフィカ藤が丘教室」を運営しています。
少人数指導・個別指導の学習塾・進学塾です。
塾の経営や指導で感じたことを率直に書いていきたいと思います。

愛岐ゼミは四谷大塚NET加盟塾です。

中学受験指導を中心に

教室を運営しております。


低学年のお子様の保護者様から

ぼやっとした質問で

「中学受験に取り組むのはまだ早いですか」

「低学年から通塾するのは早いですか」

とよく聞かれます。


小4から小6までの中学受験の勉強は

期間としてはかなり長いと感じます。

であれば、

小5からの準備で間に合うのか。

それはさすがに楽観的だと言わざるを得ません。

小規模塾のメリットによるものか

小5あたりから中学受験を始めたいと

多くの案件のご相談をいただきますが、

「間に合いますか」と言われると

正直答えに窮します。


小3終了時に、

確かな学力ベースや学習習慣

または学習意欲や探究心があれば、

3年間の学習は、

知識や技術を積み上げる時期

復習しながら理解を深める時期

志望校の対策を行う時期

という3段階で計画できますが、

5年生から始めるととても慌ただしいです。

多くの方が勘違いをなさっていますが

知識技術を教えて

その通りに再現できたからと言って

それで応用までできるとは限りません。

テキストを並べながら中学入試の問題を解けば

中学受験用のテキストの優秀さが分かり

これをひと通り習得すれば

即座に入試に対応できると思われるでしょう。

しかし、多くにお子様はそれが難しいのです。

知識や技術を得て

それをいろいろな角度から使ってみて

復習しながら知識の枝葉を広げて

そうやって徐々に広がるのが

本当の実力です。

ラフに覚えて突き進み

復習フェーズでやっと概要が飲み込める程度。

その後の演習でだんだんと理解する

というのが学習の現実です。

そういう2重3重の積み重ねには

少なくとも3年を要するものです。

ですから、

5年生から預かるということは

そういう「王道」は通じないので

得意科目だけでも実力をつけて

他の科目は最後まで積み上げ続ける

という苦しい勝負となりますから

目処が立つなんて稀なケースとなります。

「間に合いますか」なんて

こちらの苦労も知らないで

皆様平気でおっしゃいますが

こちらはとても困るのです。


私たちは

中学受験を標榜しつつ、

低学年や幼児の受け入れを

これから拡大しようと考えています。

幼児低学年から中学受験の学習を詰め込むのか。

そういう誤解を受けそうですが

決してそうではありません。

しかるべき時期に、

適した取り組みを行います。

しかも、その時期はお子様によって

全くペースが異なる場合があります。

幼児低学年の時期に

お子様お一人お一人に

しっかりと向き合うことは

お子様側からすれば

誰かにしっかりと向き合ってもらう

という、大事な経験となります。

安心して学ぶ環境の中でこそ

意欲は育ち、探究心は育ちます。

そして、考える力や根気をつけていくのです。

学習自体は4年生からで間に合うのですが

準備の期間にお子様がどう育ったかで

学習の成果は大きく変わります

よく「地頭」と言いますが、

多くの場合には、

中学受験の取り組み開始の時点で

結果の半分は決まっているのです。

もしも下地ができていなければ、

中学受験の取り組みの中で

少しずつ作る必要があります。


比較的のんびりした

岐阜県や尾張地域では

「荒削りな才能を持つ子」が

とてもたくさんいます。

志望校に向かって頑張りつつも

整っていない下地作りもきちんして

中学以降に学力を伸ばす

確かな軌道作りが必要です。

考える頭がない子に

知識や技術だけを詰め込むと

その大事な期間のうちに

知力を磨くことができません。

考えない学習は頭を良くしない。

これは間違いありません。

幼児、低学年、高学年と

その時期時期にやるべきことは違います。

それをしっかりと積み上げて

お子様に確かな学力を身につけていただきたいのです。

そして、

その荒削りな才能を伸ばして

私たちは本当に驚くべき成果を上げてきました。

残念ながら中学受験に間に合わなかった子も

多くのお子様たちが

中学以降にしっかりと伸びています。


「中学受験に取り組むのはまだ早いですか」

「低学年から通塾するのは早いですか」

そうおっしゃる時点で

何かがすでに遅れています。

通塾が必要かどうかは

もちろん人それぞれですが

どの子にとっても「今」は

未来への大事な土台作りの時期です。


私ももう少し頑張って

指導の現場から感じることを

どんどん発信していきます。

お子様を見つめて、

今、何をこの子は見つめているのか、

よくお考えになると良いでしょう。

お子様たちは全員が今、伸び盛りなのです。


愛岐ゼミより