全国統一小学生テストで
よくみられる光景があります。
会場に親子で入ってきた時は
お母様に甘えて頼りない態度だったのに
保護者たちが会場を出ていかれると
キリッとテストに向かっていくような
豹変するお子様。
時間前に会場に到着した子には
受験登録票を記入し始めてもらうのですが
お母様がいらっしゃる時は、
「ママこう書けばいいの？」などと
甘えてしまって、
保護様も私たちに厳しい目で
「きちんと書き方を教えてください！」
などとおっしゃっるのですが
定刻になって保護者様が出ていかれ、
こちらがガイダンスを始めると
途端にスラスラと記入し始める子とか。
お子様たちは保護者様が扱ったように振る舞うものです。
「バカだ。」「アホだ。」と言って育てると
何も考えない子になります。
甘やかすと甘えた子になりますが
小学校でも甘えているとは限りません。
小学生だって、
その場に相応しい態度を読みとって
振る舞うことができるのです。
塾で熱心に学習している子が
お家で全く学習しないとして
塾ではどうなのかと尋ねられることがありますが
こちらが「しっかり頑張っていますよ」と言っても
なかなか信じてもらえません。
難しい学習に取り組んだ日は
あまり多くの問題をこなせないことがありますが
内容を見もしないで
「これだけしかやって来ない」と
苦情すら入ってきます。
逆に全くやる気がない子が
お家で頑張っているアピールして
「うちの子はこんなに頑張っているのに」
と上がらない成績を嘆かれる方もいます。
ご家庭とは違う学習環境と
保護者様とは違う講師との関係と
お子様たちはきっと
場所に応じて別の顔で取り組んでいます。
だからこそ、可能性が広がるのです。
体験授業の時に
様子をご覧になりたがる保護者様が
最近多いのですが、
そういう体験では
本当の姿がわからない場合があります。
甘えた子は甘えたまま、
やる気がない子はやる気がないまま。
さらに保護者様はご自身の認識したいように認識されるので
私がお子様の手の動きや顔見て
考えさせる授業をしているのに
「全く教えないのですね」とか
考えているお子様に答えを教えたりして
こちらの指導を台無しにする方もいます。
こちらは堂々と塾の様子をご覧にいれようと思っているのに
保護者様が大いに邪魔になる場合があります。
別に隠したいと考えているわけではありませんが
体験授業に同席するのは
ご遠慮頂こうかと思ってしまいます。
見ていただいた方が
こちらの意図がわかると思うのですが。
塾が必要か否かは別として
普段と違う環境や人間関係の中で
学習に取り組むということは
とても重要なことだと思うのです。
塾は必要ですか？
私たちはその子の成長に必要なことを考え
個々にご提供していますから
どんなお子様にも必ずプラスになると
考えています。
お子様が育つように育てるのです。
しかし、それが、
保護者様の育てたい姿かどうかは分かりません。
私は、子育ての一部を担っていると考えますが
それがお気に召さないのでしたら
愛岐ゼミでなくても良いと思うのです。