イタリア留学記。 -9ページ目

イタリア留学記。

イタリア留学の思い出を綴っています。

 語学学校で配布された、イタリア語テキストの一問。
「問題=鹿のような動物が持っており、多分、ベルルスコーニも持っているかもしれない。」
「答え=ツノ。」
 イタリア(Italia)という国名は、もとはVitelia、「牛がいる土地」が語源で、さらにその語源はイタリア南部のItalusと呼ばれる地名と、牡牛を崇拝したその原住民族名から名がついたという。
 私は時々、イタリア人はやはりカトリックよりギリシャ神信者になればいいのに、と思う。聖書は、あまりにも理想的過ぎて厳しい戒律が多過ぎる。ギリシャ神話は性愛に対しても大変
 ギリシャ神話に登場する、商売と通信の神ヘルメス。
 生まれてすぐ、太陽と芸術の神アポロンの牛を盗んだ。(ここにも牛が登場。)
 牛を連れて行く途中、追跡されないよう牛の足跡を消しながら進ませ、目撃者には賄賂を渡して口封じした。牛の肉を食したあと、牛の腸で弦を作り竪琴を創った。牛の数が減っていることに気づいたアポロンはヘルメスを詰問するが、ヘルメスはアポロンの前でもゼウスの前でも無実を主張する。
 だが、ゼウスの前でもヘルメスはアポロンの矢と矢筒を盗む。
 アポロンにヘルメスは堅琴を弾いて聞かせ、美しい音色に魅せられたアポロンは牛を盗られたことも忘れ、ヘルメスに竪琴をねだった。ヘルメスは牛の件を帳消しにするのを条件に、堅琴を譲った。
 この商売と通信の神は狡猾で、人を魅了してやまない。だからイタリア人にはギリシャ神話の方が似合ってる。
 イタリア人にとって、狡猾さは「困難な状況を打破し、すべての利益を自分の手中に収める」という意味の、生きる為のしたたかさだ。そしてそれが、イタリア人の最上の美徳だ。
 ベルルスコーニは、現代の狡猾な商売と通信の権化か。


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