2026年5月19日 熊本日日新聞
宇城市の熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」が保護猫の一時預かりボランティアを募っているが、募集から2カ月半が過ぎても応募者ゼロが続いている。一時預かりで人に慣れさせ、新たな飼い主への譲渡を促す狙い。センターは「最期まで飼うのは不安だが、動物の世話をしたい人に協力してほしい」と呼びかける。
アニマルフレンズ熊本に保護された人に慣れていない猫=15日、宇城市
センターは15日現在、66匹を収容。飼養できるのは80匹程度だが、2024年3月の開所以来、満杯に近い状態が続く。大半が多頭飼育崩壊の現場から保護された。餌は与えられていたものの、ほぼ放置された「家庭内野良」で、人に慣れていない。
子猫や人懐っこい性格の猫は短期間で譲渡につながる一方、人に触らせず、抱っこを嫌がる猫は引き取り手が見つかりにくい。県に保護されて4年以上たつ猫もいる。
ボランティアは県内在住の18歳以上で、室内で飼うのが条件。3カ月~1年を目安に自宅に引き取り、同じ空間で生活し、人に慣れさせる。触れ合いは無理に求めない。
センターでは、人に慣れていない猫1匹を、県職員やスタッフが働く事務所に置いた。当初は毛布に隠れ、近づくと威嚇していたが、約1カ月たつと人の手から餌を食べるようになった。長尾ゆかり所長は「よく威嚇する猫でも、時間をかければ変わる。家庭がどんな場所か経験すれば効果がある」と話した。
アニマルフレンズ熊本☎0964(27)8115。(清島理紗)
