クズ夫はこの日、
有休か何かで休みだった。
私との話を終えた後、
いつもの休日のように、
勉強をすると言って家を出た。
「読んだらシュレッダーするように」
書いていた手紙は、
シュレッダーしてから
出かけたようだ。
見当たらない。
今朝、クズ夫に
「私にも悪いところがあった、
だから不倫されるのは仕方ないよね、
だから許す。
相手にも何もしない。」
とは言ったものの、
やはり気になる。
クズ夫の通勤鞄の物色を開始した。
なんだか、手紙以外にも
何か入っている気がしたのだ。
THE 妻の勘
するとどうだろう
出るわ出るわ
宝の山だ
きもーい
出てきたものはこんな感じだ。
鞄の内ポケットから
①謎のフェイスパック×3
ラブホで取ってきたのかな?
韓国製。
②コンドーム×1
しかも1個単品。笑
残り1個ってことは…
何回もやってるね!
それより!
私とは一度も避妊しなかったのに
一体どういうこと????
雌ブタを妊娠させて
ややこしくなるのを防ぐため?
③明らかに女子の好きそうな
キャラクターの小分け袋に入った
サプリメントなぜ?
キャラクターはそう、マイ○ロディだ。
調べたところ、どうやら
韓国か何かのビタミン剤らしい。
鞄のメインのところからは…
④クズ夫の手帳を見たら…
雌ブタが付箋に落書きしたものを
3枚貼っていた。
あの、中身のない手紙の
最後に書いてあった、
よく分からないキャラクターだ。
本当に中身のない
3部作だった。
しかもそのページは、
結婚記念日を書く欄があるページだった
本当にモテない女
なんだろうな〜
不倫してる時点でそうだよね。
モテる人なら
不倫なんてしないよね
⑤ク○エの香水
そういえばクズ夫はいつからか
香水を身に纏っていた。
クズ夫に、
「あの香水は何なんだ」と
前日に問い詰めたところ、
「同世代の男の子は
みんなしているんだ!」
と逆ギレ。
そうなの?
香水ってみんなするの?
対人商売の銀行員が?
私だったら、そんな銀行員
嫌だなあ〜
そして鞄の外ポケットから
⑥何故か、サンシャイン○崎の
ストラップのついた鍵
どうやら会社の鍵のようだった
⑦またまた、マイ○ロディ
の袋に入ったアトマイザー
これがとんでもない。
何気なく匂いを嗅いでみた…
おえ〜〜〜〜
く、く、臭すぎる…
それは、こんな香りだった。
おばさんがつけていそうな、
バラの香りの香水
鼻がもげそうだった
私は元々香水嫌いだが、
特にこんな臭いの香水は言語道断。
私とは真逆な女なんだということは、
クズ夫の鞄から出てきた物だけで
よ〜〜〜〜く分かった。
でも、この雌ブタの個人情報は
何一つ、出てこなかった。
コイツ一体何者だよ〜
分かっているのは、
①同じ銀行の人間
②同じ支店の人間
③女(当たり前)
これだけだった…
さあ、これから
どうしようか