復縁希望者には共通の欠点があります。
それは長期的な努力が苦手だということです。

復縁希望者は、相手に別れを告げられて初めて自分が悪かった事を考えて短期間で解決しようとします。
そもそもそこだけを取り除けば復縁できると思っていること自体が間違っているのですが、急がないと相手の心変わりと自分の苦しみが長引くのが嫌という理由で、端的に行動開始しようとします。

悪い所を直すと言うのは難しいもので簡単にはいきません。
「急いで反省」して「急いで直す」なんて出来ないのです。

しかし、復縁希望者は自分の悪い所を直すよりも一日も早く復縁する方が大事な事なのです。
そうしないと、相手が誰かに取られてしまう!
その気持ちから「悪い所を直せば相手は考え直してくれる」と言う事で頭がいっぱいになってしまうのです。

多くの復縁成功法が「自分の悪い所を直し、相手に自分の成長を見て貰う」と言う事を促していますが、その相手に無視されている状態では成長を見て貰う事が叶わず、どうしたら良いかわからなくなるのです。

つまり「復縁の為に成長した姿を見て貰う事」が目的になっており、成長する事自体はその為の手段に過ぎません。

だったらいっその事、無理に成長なんかしない方が良い。
私はそう思うんです。
だから復縁の為に自分を変えようとしている人に「そんな努力は無駄」「簡単には変われませんよ」と言うアドバイスをしてしまうのです。

経験を積んで色んな人との関わり合いで頭を打てば、そのうち悪い所なんて自然に直って行きます。
学ぶのは別れた人からだけではなく、あなたを取り巻く全ての人から学ぶ事ができるのです。
しかし、それはゆっくりとした歩み。
時間をかけて性根にしみ込んで行くものではないでしょうか?

そんな周りに目を向けず、急いで復縁する事のみにしか希望を見出せず、別れた人から認められさえすれば良いと考えているから成長がないのです。

例えば、相手を束縛しすぎて別れた人がいるとします。
相手と連絡が取れなければ文句を言ったり、怒ってみせたり、他の異性と話しをしている事を見るだけで不機嫌になったり、わがまま放題にやってきました。
そんな事をしてきたから嫌がられて別れる事になった、と言う事は理解できるのです。
しかし、理解する事と出来る事は全然別なのです。

頭でわかっているけど行動が出来ない。
スポーツや車の運転などもそうですが、こうすればいい、と言う事を理解していてもその通りに行動できない事は、この世に山ほどあるのです。

そんなものをすぐ直そう、行動に移そうと言うのがまず無理な話。
意識している僅かな時間では行動を改める事は可能かもしれませんが、油断した瞬間とか、無意識についつい、と言う通常の長い時間の中ではなかなか定着しないものです。

しかし、まだ行動も起こした事もないのに「今日、たった今から束縛はしません。誓います」と決心しただけで悪い所を直した気になる人がいます。
そして、今の(何も変わっていない)自分を見て欲しいと意気込む。
『悪い所を直して成長した姿を見て貰うと思いますが、相手とは連絡が取れないんです』と言ってる人は、間違いなくこう言う状態ではないでしょうか?

「今、束縛しない人間になった」と言う事を、無視されている人に証明する事はできません。
証明できないと言う事は「一度もやってみせる事が出来ない」と言う事なので、できないのと同じ事なのです。

束縛をしてしまうのは、本質的な性格に原因があります。
基本的にひとりでは不安。常に自分が心地良いと思う人と関わっていたいのです。
他人の迷惑よりも自分の心地良さを優先します。
それは育った環境や生まれつきの性格、遺伝などもあるのです。

だから上辺だけわがままを我慢した所で、不安な気持ちは消えません。
我慢は長く続かず、爆発して途中で挫折してしまうのがオチなのです。


その根本を覆すのは生活環境を見直し、人間関係に置ける習慣を変えなければなりません。
習慣を変える、と言うのは大体どのくらいで成し遂げられるでしょうか?

虫歯を防ぐ目的で、朝晩しか歯磨きをしない人が急に物を口にする度に歯磨きをする習慣を付けたとします。
それは何日間続けたら成し遂げた事になるでしょうか?
途中でやめてもいいものなのでしょうか?
やり続けても虫歯になってしまったら意味がないからやめてしまいますか?

このように意志の弱い復縁希望者には、時間をかけて何かを成し遂げると言う事が出来ない人が多いと思います。
本気で悪い所を直したり自分を変えるコツを知らないのです。
だから、相手と喧嘩して愛想を尽かされるのです。

そんな人は根気よく植物でも育ててみてはどうでしょうか?
種を蒔くところから花を咲かせる所まで頑張れたら、自分を変える準備くらいは出来るのではないでしょうか。