⁡亡き父の言葉で今でも心に残っているのは

『キミのことを信じているから』

私が自分の道に悩もうが、今に悩もうが
父が繰り返し伝えてくれた言葉。

母は、しっかりとビシッと

・こうあるべき
・○○になるなら○しなければならない
・女の子だから
・お姉ちゃんだから

私が道から外れないように
世間からズレないように

私が後悔しないように
世間で成果を出せるように

言葉でも、教育としても
たくさん与えてはくれた。

それが母から私への
真剣な愛のカタチだったことは
大人になった今なら理解ができる。

人間らしく生きていくために
ありがたいことだったのだろう、とも

今だからこそ理解ができる。

でも、それが結果的に私にとっては
長年の私を苦しめた理由で

息苦しくて、自分が分からなくなって

今ここで生きている自分と
本当に行きたい自分の乖離を生んだ。

生きることを、頑張ることを
たくさん指南してくれたはずの母より

『キミのことを信じているから』

父からのたった一言が
私の何十年の歩みを支えてくれた。

私に必要なのは

世間の正しさでも評価でも
いかにうまく生きたかよりも

私が私でいていいと
許してもらえることだった。

なにより、自分自身が一番
本当の自分を生きることを許していなかった。

自分ってなんだろう？って自分を探して
自分を生きたいと懇願してきたはずなのに

自分を大切にすることよりも
自分を貫くことよりも

いつもどこかで
社会や他人を気にして生きていたことに

心底気づいた時には

もうこれ以上、母を責めるどころか
自分を責めたな。

なんだ、私は
私に認められたかったんじゃん。

私に好きな自分でいられてるよって
胸張って言いたかったんじゃん。

私、ちゃんとこの世界でも
私を生きられるよって
私が私に一番信じて欲しかったんじゃん。

私が私に、ごめんねって
心からそう一声かけられるようになって

私が私を生きる道が始まった。

『キミのことを信じているから』

もういい加減、あなたはあなたを大切に
あなたを生きて

それは決して
自分勝手に生きることじゃない。

そう思うのは、自分を大切にした上で
他の誰かと共存する生き方を知らないだけ。