【若紫144-3】古文単語「大神酒参る」☆ | 源氏物語イラスト訳(受験古文無料学習ツール)

【若紫144-3】古文単語「大神酒参る」☆

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古文単語には、

チェックボックス1.とにかく丸暗記して覚える

チェックボックス2.漢字イメージで覚える

チェックボックス3.文脈判断で決める

などの覚え方があります。

 

今回は、現代の語義でわかる連語☆

 

【今回の源氏物語】

今年ばかり誓ひ深うはべり送り参りはべるまじきことなかなかに思ひたまへらるべきかな

など聞こえたまひ大御酒参りたまふ

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

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今回出てきた古文単語
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■【今年ばかり】…今年いっぱい。今年限り

※【ばかり】…限定の副助詞

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【誓(ちか)ひ】…仏教的誓約

■【深(ふか)う】…ク活用形容詞「深し」連用形ウ音便

■【はべり】…丁寧の補助動詞(僧都⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【御―】…尊敬の接頭語

■【送り】…お見送り

■【に】…目的の格助詞

■【も】…強意の係助詞

■【え―まじ】…とても~できそうにない

※【え】…不可能を表す陳述の副詞

※【まじき】…打消推量の助動詞「まじ」連体形

■【参り】…ラ行四段動詞「参る」連用形

※【参(まゐ)る】…「行く」の謙譲(僧都⇒光源氏)

■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(僧都⇒光源氏)

■【なかなかに】…ナリ活用形容動詞「なかなかなり」連用形

※【なかなかなり】…かえって~しないほうがよい

■【も】…強意の係助詞

■【思ひたまへ】…存じる。お思い申し上げる

※【たまへ】…ハ行下二段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…謙譲の補助動詞(僧都⇒光源氏)

■【らる】…自発の助動詞「らる」終止形

■【べき】…推量(当然)の助動詞「べし」連体形

■【かな】…詠嘆の終助詞

■【など】…例示の副助詞

■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」連用形

※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒僧都)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【大神酒(おおみき)参る】…お酒をさしあげる

※【大神酒】…お神酒。お酒

※【参(まゐ)る】…「与ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒僧都)

 

今回は「思ひたまへにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「大神酒参る」

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「今年ばかりの誓ひ深うはべりて、御送りにもえ参りはべるまじきこと。なかなかにも思ひたまへらるべきかな」

など聞こえたまひて、大御酒参りたまふ

 

問)傍線部の文法説明として最も適当なものを1つ選べ。

 

1.お酒を召し上がる

 

2.お酒を差し上げる

 

3.お酒をふるまいなさる

 

4.お酒をお召しになる
 

5.お酒をお飲み申し上げる

 

 

古文読解のためには

次の3つの知識が必要です。

   下矢印

古文単語をきっちり覚える

古典文法を押さえる

古文常識を理解する

 

 

この【重要古語】カテゴリでは

今回出て来た『源氏物語』の一語一語を

詳しく解説しつつ、

 

特に今回注目したい古語をピックアップして

詳しく解説しています。

おねがいおねがいおねがい

 

 

 

今回の古語はこれ☆

ニコニコ下矢印

【大御酒(おほみき)

【名詞】

…神・天皇が飲むお酒の尊称

 

全訳古語例解辞典〔第3版〕

   上矢印

要するに、貴人の飲むお酒ってことですね!

ウインク

 

 

 

大御酒参る」という連語は

古文のなかでもよく出てきます。

キョロキョロ

 

連語のイディオムとして覚えておきたいのですが、

 

 

実は――

この「大御酒参る」は、主語や目的語によって

 

・お酒を召し上がる

・お酒をさしあげる

 

尊敬謙譲の両方の意味で用いられるから、

やっかいなんですよね~><

 

 

「参る」「奉る」尊敬語のときは、

目的語が「衣食乗」である場合が、たしかに多いです。

 

 

口笛「お、じゃあ、『大御酒』についてるから、尊敬だな!」

   上矢印

と、機械的に決めつけてしまうのは

いささか早計です><;

ゲロー

 

 

 

「大御酒参る」が尊敬語か謙譲語かを決める際には、

主語と目的語の関係が最優先事項です。

 

 

 

ここでは、

 

僧都)「今年ばかりの誓ひ深うはべりて、御送りにもえ参りはべるまじきこと。なかなかにも思ひたまへらるべきかな」

など聞こえたまひ大御酒参りたまふ

   上矢印

直前の僧都の会話文から、

単純接続傍線部につながっているので

 

(僧都が)(光源氏に)

「大御酒/参り/たまふ」

という主語―述語関係が捉えられます。

 

 

 

 

 

【答え】…

   

【若紫(第2章)】の一気読みはこちら⇒

 

 

【今回の源氏物語】

今年ばかり誓ひ深うはべり送り参りはべるまじきことなかなかに思ひたまへらるべきかな

など聞こえたまひ大御酒参りたまふ

 

過去記事リンク

ばかり

の(格助詞)

誓ひ

はべり

て(接続助詞)

おほん(御)

送り

に(助詞)

まゐる(参る)  参る②

え~まじ

まじ(助動詞)

なかなか

思ひたまふ(謙譲)

らる(識別)

べし①  べし②

かな(詠嘆)

など(副助詞)

きこゆ

たまふ

 

重要古語【あ】【い】【う】【え】【お】

重要古語【か】【き】【く】【け】【こ】

重要古語【さ】  ■【し】【す】【せ】【そ】

重要古語【た】【ち】【つ】【て】【と】

重要古語【な】  ■【に】【ぬ】【ね】【の】

重要古語【は】  ■【ひ】【ふ】【へ】【ほ】

重要古語【ま】【み】【む】【め】【も】

重要古語【や】【ゆ】【よ】【ら】~【を】

【文法・識別】  ■【勉強法・過去問】 ■【古文常識

 

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