【若紫132-3】古文単語「見許す」☆ | 源氏物語イラスト訳(受験古文無料学習ツール)

【若紫132-3】古文単語「見許す」☆

右矢印イラスト訳を初めから読む

古文単語には、

チェックボックス1.とにかく丸暗記して覚える

チェックボックス2.漢字イメージで覚える

チェックボックス3.文脈判断で決める

などの覚え方があります。

 

今回は、現代語よりも幅広の古語☆

 

【今回の源氏物語】

「…あやしき一つ頼もし人するなむはべれいとまだ言ふかひなきほど御覧じ許さるるはべりがたなれなむうけたまはりとどめられざりけるのたまふ

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

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今回出てきた古文単語
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■【あやしき】…シク活用形容詞「あやし」連体形

※【あやし】…みっともない。みすぼらしい

■【身(み)】…我が身。ここでは尼君をさす

■【を】…対象の格助詞

■【頼もし人】…頼みに思う人。後見人

■【に】…資格の格助詞

■【する】…サ変動詞「す」連体形

■【人】…。ここは孫の若紫をさす

■【なむ】…強意の係助詞(結びの流れ)

■【はべれ】…ラ変動詞「はべり」已然形

※【はべり】…「あり」の丁寧(尼君⇒光源氏)

■【ど】…逆接の接続助詞

■【いと】…たいそう

■【まだ】…まだ。今なお

■【言ふかひなき】…ク活用形容詞「言ふかひなし」連体形

※【言ふかひなし】…なんとも言いようがない。取るに足らない

■【ほど】…年齢

■【に】…断定の助動詞「なり」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【御覧じ許す】…ご覧になって許す

※【御覧ず】…「見る」の尊敬(尼君⇒光源氏)

※【見許す】…見て咎めない。黙認する

■【るる】…受身の助動詞「る」連体形

■【方(かた)】…方面

■【も】…強意の係助詞

■【はべりがたげなれ】…ございませんようである。ないようです

※【はべり】…「あり」の丁寧(尼君⇒光源氏)

※【―がたし】…~にくい。~できない

※【げ】…~の様子だ。~しそうだ接尾語

※【なれ】…断定の助動詞「なり」已然形

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【え】…不可能を示す陳述の副詞

■【なむ】…強意の係助詞

■【うけたまはりとどめられ】…お聞きとどめ申し上げることができ

※【うけたまはる】…「聞く」の謙譲(尼君⇒光源氏)

※【聞きとどむ】…聞いて心にとめる。聞きとどめる

※【られ】…可能の助動詞「らる」未然形

■【ざり】…打消の助動詞「ず」連体形

■【ける】…詠嘆の助動詞「けり」連体形

■【と】…引用の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒尼君)

 

今回は「なむにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「見許す」

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「…あやしき身一つを頼もし人にする人なむはべれど、いとまだ言ふかひなきほどにて、御覧じ許さるる方もはべりがたげなれば、えなむうけたまはりとどめられざりける」とのたまふ。

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを1つ選べ。

 

1.対面を許されていらっしゃるお方

 

2.お逢いすることを許されていること

 

3.見逃していただけそうなお人

 

4.黙認していただけるような方面
 

5.面倒を見ていただける方

 

 

古文読解のためには

次の3つの知識が必要です。

   下矢印

古文単語をきっちり覚える

古典文法を押さえる

古文常識を理解する

 

 

この【重要古語】カテゴリでは

今回出て来た『源氏物語』の一語一語を

詳しく解説しつつ、

 

特に今回注目したい古語をピックアップして

詳しく解説しています。

おねがいおねがいおねがい

 

 

 

今回の古語はこれ☆

ニコニコ下矢印

【見許す(みゆるす)

【他動詞:サ行四段活用】

…見てとがめない。黙認する

 

全訳古語例解辞典〔第3版〕

 

「御覧じ~」という尊敬語があるので

選択肢に飛びついた人もいると思います。

滝汗

 

 

しかし――

 

 

この文脈からの単純接続として

選択肢1は合いませーん;;

えーんえーんえーん

 

 

御覧じ許さ/るる/方

   上矢印

「るる(る)」は、「見許す(=黙認する」につく

受身の意の助動詞です。

 

また、「方(かた)」は人ではなく、

「方面」という意味が基本です。

 

 

したがって

「黙認される方面」「大目に見られる方面」

という内容が基本であって、

その「黙認」なさる光源氏

「御覧じ」という尊敬の意が添えられているのです。

チュー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】…

   

【若紫(第2章)】の一気読みはこちら⇒

 

 

【今回の源氏物語】

「…あやしき一つ頼もし人するなむはべれいとまだ言ふかひなきほど御覧じ許さるるはべりがたなれなむうけたまはりとどめられざりけるのたまふ

 

過去記事リンク

あやし

み(身)

を(格・接続助詞)

頼もし・頼もしげなし

に(助詞)

す(サ変動詞)

なむ①  なむ②

はべり

ど・ども(接続助詞)

いと

言ふかひなし

ほど(程)

にて(識別)

御覧じ~(複合語)

ゆるす(許す)

る(「る」意味の識別)

かた(方)

~げなり

ば(接続助詞)

え~ず(陳述)

うけたまはる(承る)

とどむ

らる(識別)

ず(助動詞)

けり(助動詞)

係り結びの法則

と(格助詞)

のたまふ

 

重要古語【あ】【い】【う】【え】【お】

重要古語【か】【き】【く】【け】【こ】

重要古語【さ】  ■【し】【す】【せ】【そ】

重要古語【た】【ち】【つ】【て】【と】

重要古語【な】  ■【に】【ぬ】【ね】【の】

重要古語【は】  ■【ひ】【ふ】【へ】【ほ】

重要古語【ま】【み】【む】【め】【も】

重要古語【や】【ゆ】【よ】【ら】~【を】

【文法・識別】  ■【勉強法・過去問】 ■【古文常識

 

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