【若紫132-2】☆国公立大学古文の記述対策☆ | 源氏物語イラスト訳(受験古文無料学習ツール)

【若紫132-2】☆国公立大学古文の記述対策☆

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源氏物語イラスト解釈

 

【これまでのあらすじ】

 天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。

 ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れ、そこである僧都の屋敷を垣間見、泣いているかわいい少女若紫を目にしました。その後すぐに僧都が光源氏を訪ね、自分の僧坊に招きました。光源氏は若紫のことを詳しく聞き出します。その夜、僧都宅で、眠れずにいた光源氏は、僧都家の女房に手引きを頼み、尼君と対面して若紫の後見を願い出ますが…。

 

【今回の源氏物語】

「…あやしき身一つを頼もし人にする人なむはべれど、いとまだ言ふかひなきほどにて、御覧じ許さるる方もはべりがたげなれば、えなむうけたまはりとどめられざりける」とのたまふ。

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 ☆ 国公二次対策~オリジナル問題~ ☆

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「…あやしき身一つを頼もし人にする人なむはべれど、いとまだ言ふかひなきほどにて、御覧じ許さるる方もはべりがたげなれば、えなむうけたまはりとどめられざりける」とのたまふ。

 

傍線部をわかりやすく言葉を補って口語訳せよ。

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

 

国公立大学レベルの解釈問題☆

 

秋から冬にかけて

多くの受験生は、大学入試共通テストに向けて

てんやわんやになると思います。

 

1月の共通テストが明けてすぐに

国公立大学の二次試験が始まります。

 

多くの国公立大学は、

上のような記述問題が多く

1ヶ月未満の対策では間に合わないこともあるので

 

この時期に赤本や対策問題を買って

しっかり勉強をしておくことが肝心です!

チュー

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

まずは、箇条書きでもいいので、自力で書いてみましょう。

 

そして、模範解答を見て

どんな書き方で説明すればよかったのか、

論理的な流れはズレていなかったか、

自分の答案と照らし合わせてチェックしていきましょう。

 

 

「いとうれしう思ひたまへぬべき御ことながらも、聞こしめしひがめたることなどやはべらむと、つつましうなむ。あやしき身一つを頼もし人にする人なむはべれど、いとまだ言ふかひなきほどにて、御覧じ許さるる方もはべりがたげなれば、えなむうけたまはりとどめられざりける」とのたまふ。

 

まずは、傍線部の直前の状況を押さえていきましょう。

 

光源氏の、若紫の面倒を見たいという申し出に対し

尼君が受け答えている場面です。

チューブー

「いとうれしう思ひたまへぬべき御ことながらも、聞こしめしひがめたることなどやはべらむと、つつましうなむ。…」

 

「あやしき身一つを頼もし人にする人なむはべれど、いとまだ言ふかひなきほどにて、…」

 

「御覧じ許さるる方もはべりがたげなれば、…」

 

つまり、

光源氏の申し出に対し

尼君は、若紫の幼いことを理由に

断ろうとしているのですね。

 

 

ここまでを踏まえたうえで

傍線部を一語一語見てみましょう!

ウインクブー

/なむ/うけたまはり/とどめ/られ/ざり/ける

 

いちばんの着眼点は

「え~(打消)」という呼応表現です。

 

【え】

【副詞】

…(下に打消を伴って、不可能を示す)~できない

 

全訳古語例解辞典〔第3版〕

 

しかも

え/なむ/うけたまはり/とどめ/られざり/ける

 

「られ(らる)」+「ざり()」のつながりから

「らる」可能の意ととらえ

ここでも不可能が成立しています!

ガーン

 

 

 

 

では、尼君は、何を「できない」と光源氏に申し上げているのでしょうか?

 

 

おそらく、光源氏若紫の後見となることを

承知することができない、と言っているのでしょう。

ガーン

 

【うけたまはる(承る)】

【他動詞:ラ行四段活用】

①(「受く」の謙譲)お受けする

②(「承諾する」意の謙譲)承諾申し上げる

③(「聞く」の謙譲)お聞きする。うかがう

 

全訳古語例解辞典〔第3版〕

 

さらに、この「うけたまはる」は、

「とどめ(とどむ)」という動詞と連動しています。

 

え/なむ/うけたまはりとどめ/られ/ざり/ける

 

つまり、複合動詞になっているということ。

 

ならば、「うけたまはる」のもとの動詞は

「受く」ではなく、「聞く」としたほうがよいでしょう。

 

【ききとどむ】

【他動詞:マ行下二段活用】

…聞いて心にとめる。聞いて分かる

 

全訳古語例解辞典〔第3版〕

 

「聞きとどめる」というニュアンスの言葉は

現代語でも分かりますよね。

ウインク

 

お聞きとどめ申し上げることもできないことです。

 

 

 

「ける」は、係助詞「なむ」係り結びの法則になっています。

詠嘆の助動詞ですね。

「~なあ。~ことだ」という詠嘆で訳出しましょう。

おねがい

 

 

もし、書いてみて不十分であれば

・光源氏のどのような申し出なのか

・なぜ尼君は申し出を受けることができないのか

 

まで、解答用紙のスペースに合わせて

書く必要があります。

 

 

それこそ、国公立大学によって

字数が指定されたり、スペースが様々だったりするので

赤本を買って、各志望校の設問意図に合わせて

書けるように練習しておく必要があると思います。

真顔

 

 

 

 

 

 

 

いいですか?

明治大学は、基本重視☆

 

しっかり基本を押さえていくことが、

合格の要です!!

真顔

 

 

 

【答え】

 

光源氏の、幼い若紫を後見したいという申し出は、とてもお聞きとどめ申し上げることもできないことです。

 

 

 

 

 

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