【若紫108-2】☆北大古文の記述対策☆ | 源氏物語イラスト訳(受験古文無料学習ツール)

【若紫108-2】☆北大古文の記述対策☆

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源氏物語イラスト解釈

 

【これまでのあらすじ】

 天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。

 ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れ、そこである僧都の屋敷を垣間見、泣いているかわいい少女若紫を目にしました。その後すぐに僧都が光源氏を訪ね、自分の僧坊に招きました。光源氏は若紫のことを詳しく聞き出します。

 

【今回の源氏物語】

君は、心地もいと悩ましきに、雨すこしうちそそき、山風ひややかに吹きたるに、滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ。

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 ☆ 国公二次~北大レベル問題~ ☆

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君は、心地もいと悩ましきに、雨すこしうちそそき、山風ひややかに吹きたるに、滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ

 

傍線部とあるが、どういう状況か、70字程度で説明せよ。



 

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

国公立大学の二次試験は

傍線部とその前後だけを見ても

問題が解けない場合も多いです。

 

私大入試などでは、前後だけを見て解答できる問題も多いのですが。

 

上のような問題も、

これまでのイラスト訳を参考にして

しっかりと解釈していきましょう。

ニコニコ

 

 

今回は☆

 

北海道大学レベルの記述解答法☆

 

 

 

 

北海道大学の古文は

急しのぎの解答テクニックではなく

正確に内容を掌握することが肝要です。

 

字数制限もあって、長い記述解答を書かねばならない問題もありますが、

 

 

単語チェック、文法チェックをきちんとして

基本的な現代語訳をもとに、

主題をきちんと読み取れるよう訓練していきましょう!

照れ

 

⑴ 文法・重要語彙のチェック☆

⑵ 一語一語の逐語訳☆

⑶ 主題を読み取る

 

 

音/高う/聞こゆ

   上矢印

直訳したら、

「音が/高く/聞こえる」ですね。

 

でも、これでは、日本語として不自然ですよね。

ゲッソリ

 

【高し(たかし)】

【形容詞:ク活用】

①上の方にある。高い

②音や声が大きい

③広く知られている

④身分・地位が上である

⑤考えがすぐれている。立派である

⑥時間が離れている。年月がたっている。年老いている

 

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

  

「音」が主語なので、

の意味が最適でしょうね。

ニコニコ

 

「音が/大きく/聞こえる」

 

 

 

 

 

 

…こんなふうに、

解答を見て、ツッコミを入れたくなる所を

字数に応じて補強していきます。

照れ

 

 

 

直前を見ると

 

滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ

 

「滝の音」でしょうか…?

 

【よどみ(淀み・澱み)】

【名詞】

…(川などの)流れの滞ること。また、そのような場所

 

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

  

北山なので、本格的な「滝のよどみ」が近くにあるのかもしれませんが

 

 

庭に設置された、このような小さな「滝もどき」があるのかもしれませんね。

おばけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに直前を見ると――

 

すこしうちそそき、山風ひややかに吹きたるに、滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ

 

 

雨が降って、山風も冷たく――

滝つぼの水かさも増しているんでしょうね。

 

 

滝に流れてくる水かさも増してるし…

さらに、滝つぼにそそぐ雨も激しく音を立てているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

ここまでの流れを書いてみますと――

 

雨が降り、冷たい山風も吹いているために、滝つぼの水量が増えて、音が大きく聞こえている状況。(45字)

 

これでは、まだ字数が足りませんね;;

 

 

「○○字以内で」と言われたら

オーバーしちゃいけないけど

字数の9割は書くようにしましょう!

チューバイバイ

 

 

 

 

 

 

 

「雨」が「すこし」降り注いでいるだけで

「山風」が冷ややかだったとしても

「滝の音」が「高う」聞こえるっていうのは

飛躍しスギですよねぇ~;

滝汗おいで

 

 

また、「音高う」は、雨音とは限りませんよね。

風の音かもしれないし…;;

笑い泣きバイバイ

 

 

 

では、さらに直前を見てみましょう。

 

君は、心地もいと悩ましきに、雨すこしうちそそき、山風ひややかに吹きたるに、滝のよどみもまさりて、音高う聞こゆ

 

 

そうなんです!

 

光源氏は、この時「瘧病(わらはやみ)」のため

「悩まし(気分が悪い)」状況だったんですよ!

笑い泣きおいで

 

 

ここまで入れてまとめると

解答の筋も通ってきますよね。

 

 

外は雨が降っており、冷たい山風も吹いているために、滝つぼの水量が増えており、瘧病のために気分が悪かった光源氏の耳には、外の音がいっそう大きく聞こえている状況。(79字)

   上矢印

こういう流れを、字数オーバーでも箇条書きでもいいから、下書きとしてメモしておき、70字という字数に合わせて、削れる所は削って調整していきましょう。

ウインク

 

 

 

 

このように、

国公二次では、たんに直前直後だけでなく

全体の要約も含めた記述解答にする必要もあります。

 

 

 

練習量をこなして

自分の記述解答の方向性を

パターン化しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】

雨のせいで滝つぼの水が増えており、また山風も冷ややかに吹いているため、病で気分の悪い光源氏の耳には、外の音が大音量に聞こえている状況。(67字)

 

 

 

 

 

 

 

 

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