源氏イラスト訳【夕顔190】たとしへなく
たとしへなく静かなる夕べの空を眺めたまひて、奥の方は暗うものむつかしと、女は思ひたれば、端の簾を上げて、添ひ臥したまへり。
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【源氏物語イラスト訳】
たとしへなく静かなる夕べの空を眺めたまひて、
訳)たとえようもなく静かな夕方の空をぼんやりと眺めなさって、
奥の方は暗うものむつかしと、女は思ひたれば、
訳)奥の方は暗くうす気味悪いと、女は思っているので、
端の簾を上げて、添ひ臥したまへり。
訳)縁側の簾を上げて、添い寝していらっしゃる。
【古文】
たとしへなく静かなる夕べの空を眺めたまひて、奥の方は暗うものむつかしと、女は思ひたれば、端の簾を上げて、添ひ臥したまへり。
【訳】
たとえようもなく静かな夕方の空をぼんやりと眺めなさって、奥の方は暗くうす気味悪いと、女は思っているので、縁側の簾を上げて、添い寝していらっしゃる。
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■【たとしへなく】
※【たとしへなし】
■【静かなる】
■【夕べ】
■【の】
■【を】
■【眺め】
※【眺(なが)む】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【奥(おく)】
■【の】
■【方(かた)】
■【は】
■【暗う】
■【ものむつかし】
■【と】
■【女】
■【は】
■【思ひ】
■【たれ】
■【ば】
■【端(はし)】
■【の】
■【簾(すだれ)】
■【を】
■【上げ】
■【て】
■【添ひ臥(ふ)す】
■【たまへり】
※【たまふ】
※【り】
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☆本日の『源氏物語』☆
「奥の方」というのは、
廃院の奥の方でしょう。
そこでは気味が悪いと夕顔が言うので、
2人は、縁側近くで共寝し…
再び愛し合ったのでしょうね!