【空蝉64-1】やうやう目覚めて
やうやう目覚めて、いとおぼえずあさましきに、あきれたる気色にて、何の心深くいとほしき用意もなし。
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【源氏物語イラスト訳】
やうやう目覚めて、
訳)(軒端荻は)だんだん目覚めて、
いとおぼえずあさましきに、
訳)まったく思いがけず驚くばかりなので、
あきれたる気色にて、
訳)呆然とした様子であって、
何の心深くいとほしき用意もなし。
訳)何の思慮深くいじらしい心遣いもない。
【古文】
やうやう目覚めて、いとおぼえずあさましきに、あきれたる気色にて、何の心深くいとほしき用意もなし。
【訳】
(軒端荻は)だんだん目覚めて、まったく思いがけず驚くばかりなので、呆然とした様子であって、何の思慮深くいじらしい心遣いもない。
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■【やうやう】
■【目覚め】
※【目覚(めざ)む】
■【て】
■【いと】
■【おぼえず】
※【おぼゆ】
※【ず】
■【あさましき】
※【あさまし】
■【に】
■【あきれ】
※【あきる(呆る)】
■【たる】
■【気色(けしき)】
■【に】
■【て】
■【何】
■【の】
■【心深く】
※【心深し】
■【いとほしき】
※【いとほし】
■【用意(ようい)】
■【も】
■【なし】
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☆本日の『源氏物語』☆
軒端荻は――
だんだん目覚めて、思いも寄らぬあまりのことに…
動揺して…なんか呆然とした感じになっているよう…
開いた口もふさがらないって感じ?!
(;゚;∀;゚;)
こんな心深くもない様子に……
光源氏は、ちょっと気が抜けているようですね^^;