あいブロ -12ページ目

日本人よ。




駅で迂闊にも派手に財布をひっくり返してしまった。
四方八方に小銭が転がっていく。
何て恥ずかしいんだ。自己責任ですからどうか親切な人、私を助けないで。
と、誰かが手伝ってくれることを想定し思う。



ところがそんな想定は必要なかった。
誰一人拾ってくれない。
それどころか、公共の場でしゃがむ私を邪魔だぜと云わんばかりに避けていくのだ。



日本人はいつからこんなに薄情者になったのだろうか。
核家族化の影響か。
人間関係はそんな稀薄でよいのか。
江戸時代の火消しの助け合い精神を忘れたか。
協力しあい、戦後からの復興を果たしたじゃないか。焼け野原を立派な街に変えた。
傷ましい震災で国民は熱くなったのではないのか。



私の発言に矛盾が生じているのは分かっている。
しかし、あまりにも寂しいではないか。
自分が逆の立場であれば、私は無言で拾うだろう。



晴れ着姿でひとり小銭を拾う寂しい女、松井藍。
私は、優しいひとになりたい。

要らない指摘



人に会う度に、
太ったことを指摘される。
勿論、そんな事は私が1番分かっているので追い打ちをかけるようなまねはしないでほしい。
私の大好物は豚骨ラーメンだ。私が豚骨ラーメンを頬張る姿は共食いと思われているのか!
汗なんか流した日には、旨そうな出汁が出てると思われるのか!


痩せたい思いに反し、
私の裏には私をより肥やそうとする大きな組織がある。
私を巧みな話術を使いおびき寄せ、高カロリーな焼肉やらを死ぬほど食べさせるのだ。
そう、ぽっちゃり愛好会の面々である。

ぽっちゃり愛好家というのは男性の7割を占めていると言っても過言でない。
彼らは自分の財布を薄くしてまで、ぽっちゃりを製造したがるので恐ろしい。





年末・年始が怖い。
明日が来るのが怖い。
もう、駄目だ・・・

秋田美人



秋田のハーフであることを
カミングアウトすると
知人が秋田料理店に連れて行ってくれた。

銀座、並木通りにある
なまはげ


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「懐かしい?秋田の料理」
満面の笑みの知人を前に
秋田は二回しか行ったことがないと言えなかった。
私は産まれも育ちも埼玉なのだと言えなかった。

そんな葛藤を胸に
浴びるように秋田美人ビールなるものを。

朝、起きると
顔がパンパンだった。