家なきこ
帰る手段を失い渋谷をさまよう私。
ここは仕方なくカプセルホテルにお世話となろう。と、カプセルホテルに入る。
店員は私に言う。
「お客様、申し訳ありません。当店は男性限定でございます。」
男性限定か。仕方ない。次のホテルを探そう。
道玄坂の安っぽいネオンが眼に痛い。
多くのアベックを横目に無心にカプセルホテルを探す。
あった!!!あったぞ!!!
ドン・キホーテの裏あたりに、2軒目のカプセルホテルを発見。
いい加減私だって眠い。とうに午前3時を回っている。
「お客様、こちらは男性のみのご利用です」
「・・・。実は、男です。」
バ、バレるか?
「はぁ。しかし・・・ただ今満室でして。」
「えっ・・・・???」
なぜ、1番に言わないんだ。
そして、まさかの納得なのか??
酷い。酷いんじゃないのか?
私は漫画喫茶に追い込まれるはめになった。
何年ぶりだろうか。
こういう、オール。