刹那の夢想

それは荒唐無稽な現実?

それは実現不可能な幻想?

それは誰に示したとしても馬鹿げた理想?

でもここに抱いた高揚や高鳴りはなに?

鼓動や感慨はなに?

どう説明したらいい?

どう表現したら分かり合える?

だって

決めていた

とっくの昔から決断していた

それを

どう捻じ伏せられようが

どう押し潰されようが

もう手遅れ

時は待ってはくれない

ずっと前から始まっている

いつの記憶かも自分でも思い出せないくらい

ずっと以前から

ここまで来てしまった

気がつけば

こんな所まで歩いてきてしまっていた

あとは

この決断の連続が間違いではなかったと

正しい道の繰り返しだったんだと

自分自身を貫くだけ

自分自身を護り通すだけ

もう二度と間違った道に迷わないよう

もう二度と夜の闇に堕ちていかないよう

時間が解決する事もあるよね

じっと我慢するだけで

待つことでしか出ない答えもきっとあるよね

あとは残された時間を

楽しむことに集中するだけ

魂が向かいたい場所へ

何の抵抗もないように導いてあげるだけ

無邪気な子どもの

悪意もしがらみも一切ない澄んだ心みたいに

疑う事を知らない

純な笑顔でやって来るだけの未来を

受け止める準備を整えて

じっと待っているだけです