なんでこんなにも好きなんだろう






















なんでこんなにも大好きなんだろう






















なんでこんなにも愛おしいんだろう






















なんでこんなにも苦しいんだろう






















なんでこんなにも辛いんだろう






















きっと今のあなたは幸せ






















きっと今のあなたは幸せの中






















きっと今のあなたは幸せの最中






















それなのに






















自分なんて絶望の淵






















いつ消えてもおかしくはない






















いつ居なくなってもおかしくはない






















そんな場所に立たされている






















今まであったどんな幸せ記憶も






















今まであったどんな辛い出来事も






















今のあなたの前では






















無意味でしかない






















現実の目の前に立たされた自分には






















恐ろしいくらい高い壁に見えてしまう






















どんな痛みも






















どんな想いも






















どんな経験すらもそれには届かない






















赤子を撫でるような






















造作もないあたり前の出来事






















そんな自分はただの紙きれ






















そんな自分はただの紙くず






















居てもいなくても何の意味ももたない






















存在してもしなくても誰にも影響しない






















消えて消滅したところで






















だれの記憶にも残らない






















掃いて捨てるだけの『ゴミ』とおなじ






















そんな人間が






















そんなゴミが






















どう現実をあがいたところで






















未来なんて変わらない






















誰も変えられない






















誰にも求められもしない






















そんなこと






















始めから分かりきってること






















始まったときから覚悟してること






















だから






















べつに動じることでもない






















不幸でもなんでもない






















現象として現実に起きただけのこと






















目に見える現実として現れただけのこと






















文句も不満もなにもない






















ただ






















そこに起きているだけの現象に過ぎないんだから






















ただ






















自分の中の記憶として起きているだけのことだから






















だからべつにいい






















これでいい






















これが今の自分のすべて






















全部でしかない






















全てだと思ってる