父のたった一人の弟でした。
ついさっきまで、ピンピンして娘夫婦や孫達と正月を楽しんでいたそうです。
まだ52歳という若さ、脳溢血で急死でした。
お酒を飲んでいた訳でもなく…家族が数時間買い物に行っている間、お風呂で倒れて亡くなっていたそうです。
父の父親は、父が中学の入学式当日に、同じ様に脳溢血で急死、母親は父が38才の時に病死していて、父にとっては、たった一人のかけがえのない弟でした…
連絡が来たのが夜遅かったのですが、父は今すぐ盛岡へ行くと聞きません

母は血圧が高く、父も泣きながら運転させるのは心配なので、私が盛岡まで乗せて行くことにしました。
夜中、子供が寝ている間に両親を盛岡に届けてトンボ帰りで帰ってこようということにしました。
運転中、あまりにも突然の出来事に、父も母も言葉が出ず…
片道二時間半、三人共ほとんど無言でした。
たまに、後部座席から父のすすり泣く声がかすかに聞こえ、私も涙をこらえるのに必死でした。
去年は、私の事でいっぱい両親に心配かけてしまいましたので、ここは私だけでも冷静になり、力になりたいと思いました。
でも、さっきまで笑って過ごしていた人が、突然いなくなってしまうなんて、人生って本当にわからないものです。
それもお正月に…
自分自身の命の期限など誰もわからないし、普段ほとんど意識しておりませが、あと数時間後に死んでしまうことだってありえるということですよね?
盛岡につくと、ついさっきまで生きていた叔父さんは、笑っているかの様な、今にも動き出しそうな安らかな顔でしたが、やはり冷たくなっていました。
人生って…(;_;)
お正月そうそう、今年の豊富ではなく、人生や命について考えさせられました。
叔父さん…
決して派手でなく、コツコツと家族の幸せを作ってきた叔父さんは、今悔やむことはあるのか?
私達も、いつ死んでも悔いの残らない人生を送りたいものです。
生きるというのは、死ぬまで『今』の連続を精一杯生き抜くこと。
今年の豊富は、そのことを踏まえた上で 考えることができそうです。
叔父さんのお陰です。
叔父さん安らかにお眠り下さい!
さようなら…