がんきゅうろうについて

昨日の記事で

丁度、眼球癆（がんきゅうろう）

という言葉が出てきましたので

今日は、ちょっとその話をします

眼球、いわゆる目玉ですが

何故丸いのでしょう

それは中に眼房水という水のようなもので満たされているためです

水で膨らんだ風船を思い浮かべていただけるといいと思います

風船のような強膜で作られた袋に眼房水がたまっているのです

そして、その眼房水はたまりっぱなしではなく

少しずつ循環しています

そうやって、目の透明性を保っているのですね

そして、その眼房水は毛様体でつくられます

毛様体は目のレンズの収縮を調整する筋肉の役割もあるのですが

眼房水を作って供給する大事な役割も担っています

しかし、この毛様体がダメージを受けると

新しい眼房水が供給されなくなるため

眼球はだんだんと萎縮を起こします

眼球萎縮の結果、結膜炎や眼瞼炎がひどくなる場合には

眼球を摘除する手術を検討する場合もあります




昨日のおちびさんの場合は、幸い眼瞼の内反などがひどくないため

手術をせずに済みそうなのですが

通常の視力は失われたままになります

それでも、しっかり生きて

他の子達にも負けず遊んでいる姿は

いろんな事を教えてくれます