ターニングポイント



人生には


「ターニングポイント」



と呼ばれる自分を飛躍的に変える出来事や出会いが必ずある


それも一度や二度ではない



自分の人生の道と言うのは生まれる前から決められているそうだ



この世に生まれてくる前に神様と約束をしてくる



与えられた試練を乗り越え魂を磨く為



その試練は自分自身が決めて来るのだと



「これくらいの試練なら乗り越えられると思います」



「私は魂をピカピカに磨きたいので、厳しい試練を与えて下さい」



「まだ来世もあるので一先ず簡単に乗り越えられる試練でいいです」


と、魂にも個性がある様に試練も様々だ



今世で与えられた試練は自分が決めてきているから必ず乗り越えられる様になっている



確かに今までの過去を振り返ると

試練や課題が多く

乗り越える度に自分の感情や思考の変化に気づく



それはマイナスの変化ではなく


乗り越えた先は飛躍的にプラスの状態に変化する


「ステージが上がる」


と言ったところだろう



だからこそどんなに辛い出来事であっても、出会いであっても全てが自分の為になる事


自分の魂の成長には必要な事


無駄な事なんて一つもないのだ






地元のイベントに参加した時


娘が食べたい!!と言った焼きアサリ



屋台で出会った若い男の子達



これが私のターニングポイントになるとは思ってもみなかった



屋台に並びやっと順番が来た



「はい!いらっしゃい!!」



と威勢の良いお兄さん2人



アサリが焼き上がるのを待っていると



1人の子が娘に話しかけて来た



「ねぇ、お嬢ちゃん

今日俺たち2人泊めてくれない?」



新手のナンパか?



話を聞くとホテルの予約を1人の子がとり忘れてたと…

今日予約取ろうとしたら全然空きがない


夜までにキャンセルが出なければ車で寝るか野宿か…

と考えている…との事だった



嘘か本当かは分からなかったが


この子達から感じたのは


悪い「気」がしない事だった



「夜になってもホテル取れなかったら考えるよ」


と伝え、一旦家に帰った



部屋の掃除をしている時に


ふと、タロット占い師さんの言葉を思い出した


「私の人生を変える出会い…」


とその言葉が口から出た



するとフッと腑に落ちる感覚がした



そう言えば占い師さんが直感に従うと良いって言ってたなぁ…


そう思った



その夜、もう一度その屋台へ行った



「あーっっ!本当に来てくれたんだ!!

なんか絶対来てくれると思ったんだよね!」



とビックリした様子だった



未だ泊まる所が見つかっていないと言っていたので



「うちで良ければ泊まっていいよ」


と声をかけた



花火大会の後、その子達の車で家に帰ってきた



夜遅かった為少し話をしすぐに休んだ



次の日の朝、朝食を作っていると


「おはよう」


と1人の子が起きてきた


「えーっご飯作ってくれてるの?

やばい…幸せ、ありがとう!」


と嬉しそうだった

その感情が直に伝わるほど幸せそうな顔をしていた



朝食を食べている時も


「あーヤバイ、美味しい!幸せっっ〜

マジで感謝だわ〜」と



その子達の発する言葉と言うのはいつも



「幸せ」

「ありがとう」

「嬉しい」

「感謝」


と、凄く心が優しく、嬉しく、幸せになる様な言葉を笑顔と一緒に伝えてくれた



子供達が起きてくる前に色々な話をした



愛知県からイベントの屋台出店の為色々回っている話や


その子の父親がその会社の社長さんをしている事


そして…


「〇〇ちゃんて本読んだりする?

斎藤一人さんて知ってる?」



と聞いてきた



私は


「聞いた事ないなぁ」


と返した


その子の会社では毎月


「斎藤一人さんの本」


を必ず一冊読み、その本を読んだ感想を作文に書いて社長に渡すのだと言っていた



私がその当時読んでる本と言えば



江原啓之さんの本と、漫画とエロ本くらいで

そんなに本を読む習慣も無かった



それに私の周りで「斎藤一人さん」を知っている人は

少なかったと思う



ただ話に出なかっただけかもしれないが



その子は


「斎藤一人さん」の素晴らしさを教えてくれた


2人は朝食を済ますと朝早く今日のイベントの準備の為

家を出た



私はその「斎藤一人さん」に興味を持ち

その日にすぐ本屋へ行き本を購入した



買った本を車の中でペラペラとめくった時



「あれ?この本どこかで読んだことある?」



名前の文字に見覚えがある様な…



家に帰って本棚を漁ると


「斎藤一人」


と書いてある本がある



そう!私は誰の本なのかも分からず読んでいた本が


「斎藤一人さん」の本だったのだ


この本は知り合いから借りパクした本だった

(その後ちゃんと返却しました)



本を読めば読むほど感銘を受けた



自分が知りたかった事や、なぜ人はこう思うのか、なぜ人は死ぬのか



自分の中の「なぜ」の答えが全て書かれていた



本を読む事がとても楽しく、引き込まれ

心が弾むのが分かった



「そうだ!これだ!この生き方こそが自分の求めていた事だ!!」と



本に集中し自分の身になる言葉を吸収した



その子達に本の感想を伝えると



「〇〇ちゃんは心が純粋なんだね、〇〇ちゃんは成功者になれる人だよ」



と言ってくれたが…成功者?の意味が良く分からなかった



その子達はもう一泊し、一緒にご飯を食べに行ったり

子供達と遊んでくれたり

沢山の話をお土産に置いていってくれた



帰る日には子供達がとても寂しそうだった



その後、何年間にもわたりイベントの時には会社の子達が入れ替わり立ち替わり家に泊まりに来てくれた



みんな若いが素晴らしい子達だった!



その子や、その子のお父様には本当に良くして頂いた



私が悩んでいる時には手を差し伸べ

無償の愛を持って力になり助けてくれた



イベントで手が足りないと言う時は

何か一つでも恩返しが出来たらと

イベントのお手伝いをさせてもらった



東京に引っ越した今もインスタで繋がっていたり

時々だが連絡を取ったりと



本当に素晴らしい出会いをさせてもらったと心から感謝している



自分が変わるきっかけをくれた出会いだった



今も「斎藤一人さんの本」は私のバイブルであり

悩んだ時には必ず手に取り助言を頂く




続く…