東京大学大学院 情報学環 中尾研究室
オプテージ(大阪市)、シャープの3者は2019年6月12日、
次世代移動体サービスに関する通信ネットワーク
セキュリティー高度化などに向けた実証実験を19年8月に開始すると発表した。
 
 
東京大学大学院 情報学環 が開発した
SDN(ソフトウエア・ディファインド・ネットワーク)と
NFV(ネットワーク・ファンクションズ・バーチャリゼーション)に対応した
プログラマブル・ネットワーク・ノード「FLARE」を
オプテージが提供する携帯電話サービス「mineo」のネットワーク上に構築する。
 
端末には、シャープが開発した「FLARE」への
接続モジュールを実装したスマホを利用する。
 
 
この実証実験では、端末から送られる通信パケットに実験用のタグを付与し、
タグ情報を元とした端末やアプリケーション毎のトラフィック、
通信パターンなどを人工知能(AI)が学習する。
これにより、トラフィックの内容識別分類を行う。
 
 
3者は5G(第5世代移動通信システム)を見据えて、
高度なセキュリティーサービスの実現やユーザー体験の向上など、
付加価値の高い移動体通信サービスに必要な技術の実現性を検証する。
 
 
「mineo」などのモバイルネットワークは、
AIを用いた将来のネットワークインフラにより、
 例えばスマホの利用において、
 予想しないトラフィックが発生したことを即座に検知し、
 自動的にブロックするなど、

セキュリティー対策がされていない利用者に対して、
安全なネットワークやサービスを提供することが可能となるという。