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生徒の満足度90%超!
大学受験の予備校で、現代文の指導をしているaikoです。

「大学の、その先」を考えた教育を提案します。

 
はじめましての方はこちらもどうぞ。
リブログ、大歓迎です。
 
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先週ブログ記事を全然書けなかったのは
模試や参考書の原稿を複数抱えていて
その締め切りが重なっていたからなのですが、
少し光が見えてきました。


秋以降の模試も作成しています。
現代文はまず本文を探さなきゃいけないので
かなり大変です。。。
本文を決めても使用歴や著作権の問題で
ボツになったりもするし。



いまの現代文の主流は
「傍線を引いて その内容を説明させる」
という形式ですが、

本文に傍線を引いて
記述式の答案を作成したり
正答の選択肢を作っていて
心底 思います。


むなしい。


特に小説や随筆の場合です。


だってさ、
筆者が選んで書いた表現がベストに決まっているんですよ。

だから選択肢で説明し直すのは
劣化版を作る作業でしかない。



そして、
名作であればあるほど
論理的に説明できないんです。

できないし、しない方がいい。
でもしなくてはならない。


練られていない文章ならまだしも
一流の作品、特に「最高の」小説や随筆に
傍線を引いて説明し直すなんて
とても勿体ないことですし、
名文であればあるほど
 「言い直し」は劣化版になる。

むなしいです。

かといって、一流の作品以外を出題するのは 
プロの仕事じゃないしね・・・



模試の素材(=問題文)探しの度に
こんな名作があるのかと感動に震え

答を作る度に つまり説明する度に
むなしくなる。

というのは、おそらく 
良識ある現代文科の教員なら
皆思うことなんだろうなー。


古文や英語と違って
(古文や英語は 言語自体の理解を問うものだし)
「芸術作品を言い直す」作業に
どれほど価値があるのかしら。






とはいえ。

1つの言葉を
別の言葉で言い換える作業
重要なのは もちろんです。


うちの予備校だと 30代の私は
まだまだしばらく「若手」なんですけど、
(キャリア10年で若手って)

会議では
私以外は皆東大卒だし
私の倍生きている先生も多いしで、
自分の不勉強さというか
語彙の貧しさを 切実に感じます。。。


完成された芸術としての 小説や随筆に
心から敬意を払って
あえて言い直していく作業は、
それはそれで芸術なのかな とも思う。

そのくらい、命をかけて
模試って作られているんですよ。笑



中学受験の問題では、なかなか
心震える本文や選択肢には 出会えません。

小学生の理解の 限界なんだろうな。


東大や京大の問題を読みなれていると
やっぱり物足りない。笑

ただ、開成と桜蔭は 別かな。
本文が秀逸です。






7月の勉強会にご参加くださる方に
まだ詳細も送れていませんが、
(申し訳ありません、しばらくお待ち下さい)

そろそろ8月の勉強会も考えないとなぁ。


6年生対象で「御三家特訓」を行う予定です。
そこでは 子ども達も
大学受験を彷彿とさせるような
名文に 心震える体験ができるよう
問題選び中です。

本文を読むことで 心震えて
解答を作成するために 言葉と格闘して。


もちろん普段の国語塾でも
なるほど!とかすごい!はもちろん
心震える感動を共有できるよう
頑張っているのですが、
御三家特訓では大学受験レベルに近い中学受験の過去問を扱う予定です。

楽しみです(*´ω`*)