さて、前回 WSET には難易度に応じて

Level1 から Level4 まであると書きましたが、

その合格率は以下の通りです。

 

Level1 90%程度

Level2 75%程度

Level3 30%程度

Level4 記載なし

(出典:キャプランワインアカデミーのHP)

以後 Level4 は一般的に使われている

Diploma という言葉に置き換えることにします。

 

Level1~3 までは試験が1日で終わり、

合格基準(総得点の 55%以上)を

満たしていれば合格、

そうでなければ不合格と

きわめてわかりやすいために

合格率が発表されています。

 

しかしながら Diploma は

バラバラの日付に行われる

Unit1~6 までの6つのユニットの

8つの異なる試験に

すべて合格しなくてはなりません。

このため例えば7つの試験に合格した時点で

しばらく受験をしていない人の場合、

この人は例えば仕事が忙しくなって

冬眠状態にあるのか、

それとも後の1つの試験に

どうしても合格することができずに

ドロップアウトしたのか判定できないため、

正確な合格率が算出できないと思われます。

 

しかしながら、アホおやぢの3年の経験では

Diploma の合格率は、10~20%、

それも10% 台前半だと思われます。

アホおやぢは2014年組なのですが、

同期は30人いましたが、

3年以内に Diploma を取得したのは

恐らく5人です。(しかも恐らく1人は外国人)

確実に半分以上が

ドロップアウトしています。

 

また2018年3月現在、

日本在住の日本人の Diploma 取得者は

たったの36人しかいません。

(アホおやぢ調べ)

 

この数字を見ても
いかに Level4 の試験が難しいかが
お分かりいただけると思います。

 

また、最近の日本在住の日本人の合格者数は、

2014年 2人

2015年 2人

2016年 4人

2017年 11人

(アホおやぢ推定)

で、各年ともうち一人は

キャプランワインアカデミーの先生です。

(註: Diploma 合格後 キャプランワインアカデミーの

講師になった人は除く)

つまり一般の人が Diploma を取得するのは

「異常に」難しいと言えます。

 

 

さて、Diploma を受験するためには

Level3 に合格していることが必須になりますが、

この試験は以前は英語のみであったものが、

3年前から日本語でも

受験ができるようになりました。

 

その結果、Level3 の受験者も

かなり増えているそうで、

加えて大橋健一氏が

MW(Master of Wine)なったこともあって

Diploma の受験者も急増しているとのことです。

(註: 原則として Diploma を持っていることが、

MWの受験資格の一つである)

 

 

ここでようやく今日のエントリーの

タイトル「Diploma を受けていい人、悪い人」

の話になるわけです。

 

以下の人は、悪いことは言わないので

Diploma を目指すのは

やめておいた方がいいです。

 

1.Level3 を日本語で受けた人

2.Level3 を英語で受けて不合格となり、

再受験で合格した人

3.Level3 を w/Merit、w/Distinction ではなく

ただの Pass で合格した人

4.Level3 を優秀な成績で合格したものの

もう死ぬかと思うくらい勉強した人

 

詳しく見ていきましょう。

 

1の人は、そもそも英語が苦手なので

日本語で受験した人が大半と思われ、

英語の洗礼を受けていないまま

Level3 よりはるかに難しい Diploma を

目指すことは論外です。

 

2の人については、やはり Diploma に比べて

遥かに易しい Level3 で

不合格になっている時点でもう無理と

判断するのが賢明でしょう。

 

3の人も上記と同じで無理です。

ちなみにアホおやぢの周りで

Level3 がただの Pass で

Diploma を受けている人は一人もいません。

これについては WSET も

以下のように述べています。

 

"Too many candidates are rushing into

the Diploma programme

on passing the lower WSET qualifications

(sometimes with low level pass grade)

without fully realising the significant

difference in the level of the Diploma.

(出典: 2011/12 Examiners' Report 86p)

 

4の人は2つの考え方があります。

Level3 で死ぬほど勉強したということは、

1) それより遥かに難しい Diploma は手に負えない、

2) 基礎がばっちりできているので

Diploma に進んでも大丈夫。

これは人によりけりです。

 

結論として、上記1,2,3 に当てはまる人は

Diploma へ進むのはやめておいた方がよく、

4は case by case である、

ということになると思います。

 

 

つづく~