流産手術後の初出勤。
マタニティマークを外した事以外は何も変わらないいつもの朝。


9日に稽留流産の掻爬手術をし、その週は丸々お休みをもらった。

週末がちょうど父の命日にも当たる日だったので、旦那と私の実家のお墓参りに行くことにした。
新幹線を使って3時間半。
大阪は近くない。


私は一人っ子なので親戚も多くない。姪も甥もいないのは、この時ばかりは幸いに感じた。
みんなあったかく、何も言わず、ただ笑顔で迎え入れてくれた。


お墓参り。父に祖母に水子ちゃんをお願いねと笑顔で頼んだ。
少しリフレッシュできた。

しかし、憂鬱な気分と時折襲う酷い生理痛のような痛みが、私を元気にしてくれず…

そんな訳で、気分には浮き沈みが起こり、ここ三日間旦那には当たり散らしている(¬_¬)

理不尽極まりないので、さすがの旦那も機嫌を悪くしている…申し訳ない。



そして今日、術後の初出勤となる。1週間ぶりの勤務。
正直憂鬱で仕方がない。
どんな顔していけばいいの。
できればこのまま去りたい。散りたい…。


小さい会社なのでメンバーはもちろんこの事を知っている。

私の職業は人材コンサルの営業。
いわゆる人材紹介会社だ。
数字を追うのが仕事。

看護師さんがメインターゲットで、ヒアリングの際に子供の話はきってもきれない。

通勤は往復4時間かかる。
7時30分に出て22時半に着く。


またそんな日々が始まる。
強い精神力が今の私にはあるのだろうか…

正直本当に足が重かった…


術後みんな仕事はどうしているんだろう。
辞めるの?変えるの?休むの?
何事もなかったかのようにスタートするの?

早く次も欲しいとなると、妊活に集中するべきなの?



そんな思いで頭がいっぱいになる電車の中。
早速目の前に妊婦さんが登場。

その若くてかわいい妊婦さんに、条件反射ですかさず席を譲る。無駄な営業スマイルで。

「どうぞ座ってくださいっ!」



いつもは清々しい気持ちのはずなのに


あれ、涙が出た。
自分でも驚いた。
電車で泣くか?!


その子に見られないよう、つり革を持つ腕で顔を隠す。




妊娠していた事がまるでまぼろしのように感じる。

自分は誰?
もうそんな気分にすらなる。


早く元気にならなくちゃ。