今回は ”Ai Nikkor 20mm F3.5” です(Ai-Sではないヤツですが,28mmF2.8と違ってSと光学系は変わらないと思われます.コーティングは違うかもですが)

なんか地味なレンズのようで,ネットを漁ってみてもあんまり記事がありません

”ニッコール千夜一夜物語”でも "第二十夜 Nikkor-UD Auto 20mm F3.5から<New>Nikkor Auto 20mm F4へ" で,20mmF4の後継者としてひとこと触れているだけで具体的な記述はな〜〜んもなしです

作例もレビューもほとんどなくて,,,,中古販売の記事だけはイッパイあるので,みんな買ったものの飽きて売ってしまうのでしょうか??

私のはいつ買ったか覚えがないのですが,,,28mmで広角レンズに開眼して「もっと広角!」との思いから独身時代に買ったような気がします.そのころはNikon命だったので手の出せる範囲内での超広角として買ったのでしょう(北海道の景色をいっぱい撮ったような,,,,)

「普通に写る20mm」で面白みがないのでしょうかね〜

Distagon18mmF4との違いはどんなでしょう??

 

で,今日も 猫inウチのお庭

れいによって,下手くそな私でピンボケばっかりですが,,

Nikkorらしく素直に取れてます

 

リードも含めていろんな色がありますが,それぞれの色合いも悪くないです

 

 

 

白飛びしてる感じがちょっと硬調ですかね

 

全体に明るいとそうでもないような

 

 

 

写るべきものがしっかり写っている感があります

 

たしかに「可もなく不可もなく,,」広角レンズに期待されている描写を真面目にですかね

 

ほぼ最近距離の30cmでのクローズアップは

 

 

花は枯れかかってますが,あんまり汚らしくなっていないのがいいですね

 

やっぱり「かっちり,きっちり」写ってますが,色味など「官能的」ではないですね

でも,後ろのボケなどがゴチャゴチャしてなく素直な描写です

少なくとも中心付近のピント面は気持ちよく解像しています

全体的にスッキリ爽やかな空気が感じられると言ったら変ですかね

外で撮ってきたクローズアップは

 

 

こんな感じで,少し引き気味の絵です

やっぱりNikkorらしい落ち着いた絵ですね

 

つぎに,少し引いた絵は

 

 

 

ピントは手前の黒く潰れてる木なのですが,空の飛行機雲を等倍にしてみると

結構ハッキリ写ってます

 

 

どれもしっかり写っていて破綻のない絵です

下手だと「下手です!」って言われてしまいますね,これじゃ

いやはや,Nikkorは怖いです

 

遠景は

ピクセル等倍で拡大してみると

あんまりピリッとしないのはピント合わせがうまく行ってないせいかもです

まあ.でもこれくらいでしょうがないのでしょうかね〜

 

これも拡大してみると

遠くのビルももうちょっとハッキリ写って欲しいような気もしますが,私の技量の限界でしょうかね

 

逆光の感じは

真ん中辺にゴーストが出てますね

 

ゴーストが結構出てます

 

 

これも,緑のゴーストが,,

フレアはそれほど多くなくコントラストもしっかりしてますが,緑っぽいゴーストが出ますね

 

全体的に真面目にしっかり写るレンズですね

ただ,無限遠はピントの山がハッキリしないせいかオーバーインフの状態ではピント合わせが難しくちょっとモワッとしてます.でもコレだけ小さい無限遠であればうるさいこと言わなくてもとも思いますが,,自己弁護として,,,

それ以外は,色合いコントラストとも満足いくものです

ゴーストに関しては,気にならないというかかえって私は好きです

 

ニコンらしいレンズと言えますが,この無個性はある意味得難いですね.面白みがないと言ってしまえばその通りですが,明るさ・画角とも普段使いのスナップレンズとして使いやすいかと思います