暑いので、本だけに集中できるわ。司馬遼太郎『街道をゆく18 越前の諸道』を読了。

 

福井に眼鏡の会社が多いわけがわかった気がする。古代から製鉄の技術があった。永平寺を代表とする多くの寺があり、金物細工が育った。

 

応仁の乱・戦国時代要所となり強い武将浅井家。続いて柴田勝家が越前を治めたので、たぶん武具が発達した。

 

江戸時代、親藩松平家が、殖産のため鉄の技術を生かして鎌と漆器を全国に売って歩いた。…こういう技術と人材が育っていたので、眼鏡の技術も容易かった・・・と想像できる。

 

 

越前って、おぼろげに富山のあたりと勘違いしていた。地図で地名を拾うと、鯖江近辺の越前・福井。福井なんですよ!!びっくりポンです。

 

びっくりポンの原因は、ここから継体天皇が出たということです。継体天皇は、謎多き天皇であり、尾張の姫と結婚していたのです。ここなら、尾張に近い。地理的にも共同戦線を張っておきたい。その継体天皇の資金源が、このあたりの鉄だったという話で、納得ポン!!

 

もう一つ、越前は敦賀に近い!!近すぎる!!敦賀といえば、ツヌガアラヒトとか。ジンコウ皇后とか。隣国とのつながりが深かった場所だ。

 

私たちは、太平洋岸がずっと栄えてきたように思うが、実は江戸時代ぐらいまでは、日本海岸の交易も大きかったと思う。残念なことに、明治以降すたれているようだ。

 

近年また、中国の観光船が日本海側に来るようになった。なかなか名案だ。舞鶴・敦賀など日本海岸の良港を使って、ロシアやアジアの国々と貿易するのもいいのではないかと思う。大阪や名古屋の工業地帯は、高速を通ってすぐそこだ。

 

最初の継体天皇で暴走してしまった。本筋の越前の道の話には、まだ入ってもいなかった。

 

今日も暑いが、ブックオフに行かねば、アマゾンで注文した3冊が届かないので、その前に読む本を確保だ。